イタリア全土の古都と街道を歩きます
『イタリアの古都と街道』は、日本旅行作家協会の理事を努める著者の、上下2巻にわたるイタリアの旅行記です。イタリアを紹介する本は多数出版されていますが、ローマやヴェネツィアなどの人気スポットの紹介が大半です。ところが、この『イタリアの古都と街道』では、ローマやヴェネツィアなどだけではなく、イタリア全土の古都と街道を歩きます。上巻では、ローマ及びその周辺、ナポリ周辺について紹介されています。
最も多くのページがさかれるローマは、各々の歴史的な施設を時代背景ごとにまとめて紹介しており、ローマの歴史が自然に身についてきます。下巻では、アッシジとその近辺、フィレンツェとその近辺、ラヴェンナとその近辺、ヴェネツィアとその近辺、ミラノとその近辺が書かれ、イタリアの全土を網羅しています。
中には今までに聞いたことのない街の名前も出てきます。一般のトラベルガイドでは見られない情報量の豊富さです。この本を手に旅行に出かけると、どれくらいの日数がかかることでしょうか。長い休みがとれなくても、毎年のようにイタリアに行けば、数年間で制覇できるかもしれません。
日本ではあまり紹介される機会のない街にも、様々な魅力が溢れていますから、自分好みの街をこの本を参考に絞ってみるのもいいでしょう。
■イタリアの古都と街道
著者:紅山雪夫
出版社:トラベルジャーナル
発売日:1995年5月19日
定価:上巻1700円,下巻1700円
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