基本情報からディープな情報まで情報量豊富な旅行本
■書名台湾それいけ探偵団
■おすすめポイント
「灯台もと暗し」って言葉があるとおり、台湾は日本から飛行機で3時間たらずの外国なのに、若者にはハッキリ言ってあまりおなじみじゃないようです。そんな台湾を海外経験豊富な河添恵子さんが、探偵のように紹介しています。
本の構成は、「台湾通への基本レクチャー」、「ぶっちぎりサブカルチャー」、「街角すみずみ探偵団」の3つのパートから成り立っています。
世界情勢の中の台湾や、先住民族の図解などの基本情報から、サブカルチャー、レンタルビデオ事情、お葬式、ことわざなどのディープな情報まで、バラエティー豊かな内容のことが紹介されています。数々の写真やイラスト、図表が、文面と鮮やかにシンクロしています。それらは台湾に行くと必ず目にする光景ですから、旅行に行く前の予習ができることになります。
情報量も豊富ですから目次を参考にして、興味がある内容から拾い読みしていくのも面白いかもしれません。河添恵子さんは、中国映画に関わったことがある方なので、その経験を活かした台湾映画の紹介は、映画ファンには耳よりと言えます。台湾に行ったときに、映画館に飛び込んでみたくなることでしょう。
■台湾それいけ探偵団
著者:河添恵子
出版社:トラベルジャーナル
発売日:1994年12月15日
定価:1500円
※データは記事公開時点のものです。