ちょっと考えてみてください。そんな生半可な気持ちで手にできる恋に満足できますか?
告白される方の身になって考えたらどうでしょうか。もし、自分のことを中途半端な気持ちで好きだという相手だったら? その程度の覚悟で、あなたは気持ちが動きますか?
今回は、「フラれないならコクるけど……思考」の問題点についてお話します。
「フラれないならコクるけど……思考」故の出し惜しみ
うまくいくなら頑張るけど……。
忙しいからそう思うのか、頑張ったのに実らなかったときに傷つくことを恐れているのか、「これ以上優しくするのは、もうちょっと仲良くなってから」「はじめから尽くさなくてもいいだろう」という考えを耳にします。
しかし、こういった考えはオススメできません。なぜなら、出し惜しみして出す機会を逃したら、2回目はないかもしれないからです。
特定の相手との恋のチャンスは無限にあるとは限りません。たとえば、あなたがAさんを好きになったとして、そのAさんと初デートを迎えたとしましょう。
そこで、「はじめてのデートだから、そんなに一生懸命頑張らなくていいや。本気で頑張ってデートコースを考えたり、レストランを予約するのはもっと後にしよう」と思い、適当に手を抜いた初デートをしたとします。
その結果、「デートは大して盛り上がらず2回目につながらなかった」なんてことはよくあります。次につながらなければ意味がないのです。
デートは「自分」という商品を売り込むプレゼンの場
仕事で大事なプレゼンをするときに、「今回はこのくらいでいいや」と手を抜きますか? 競合に勝つために考えに考えて、出せるだけの力を出しますよね? 決して、「成功するからプレゼンをする」のではないはずです。「成功するためにプレゼンを頑張る」のだと思います。恋愛も仕事も同じです。欲しいものを手に入れるために、全力を出さないでどうするのでしょうか。全力を出さない人は、あらかじめ「失敗したときの言い訳」を用意して自分が傷つかないようにしているのでしょう。
失敗したときに、「だって全力で臨んでないし」「準備不足だったから仕方ない」「本当は切り札があったんだけど、使わなかったから」などという言い訳があれば、いくらでも自分を守ることができます。
ですが、保身の精神ではいつまでたっても本気の恋を手に入れられません。保身を第一に考えているということは、相手に伝わるものです。「自分が傷つかないように」「自分が面倒なことを引き受けないように」という気持ちが大きいと、恋愛の場面でも相手にそれが伝わってしまいます。そんな人と恋愛したいとは思いませんよね。
次のページでは、この「フラれないならコクるけど……思考」から抜け出す方法をお伝えします。