クロアチアの海と山の両方を満喫できる
イストラ地方
イストラ地方はアドリア海の最北部、三角の形をしたイストラ(イストリア)半島に位置します。イストラ地方の広さは神奈川県よりも少し大きい2820平方キロメートル。豊かな土地が広がる美しい地方です。この半島はクロアチア語やスロベニア語では“イストラ(Istra)”と呼ばれていますが、イタリア語では“イストリア(Istria)”と呼ばれています。今では半島の大部分がクロアチアに属し、スロベニア、特にイタリアに属している部分はごく一部ですが、古くはローマ帝国やベネチア共和国に支配されていた歴史をもちます。イストラ半島がクロアチアの一部になったのはつい 最近で、第二次世界地戦後のこと(当時クロアチアは旧ユーゴスラビアでした)。それまでイストラ半島はイタリアに属していました。古代ローマの遺跡が残っ ていたり、街もどこかしらイタリアに似た雰囲気が漂っていたりと、イタリアの影響を強く受けた地方です。
そのためイストラ地方ではクロアチア語、英語の他にもイタリア語がよく通じます。このように海沿いの街ではイタリアを彷彿とさせるロマンチックな街並みや 入り江の散策が楽しめますが、イストラの魅力はそれだけではありません。海を離れ内陸に入ると空気は一変し中欧の雰囲気を感じることができます。
ロマンチックな港町
ロヴィニ
夜になると一層ロマンチックな雰囲気が漂う港町「ロヴィニ」 (C)Croatian national tourist board. Author : Mario Romutic & Drazen Stojcic
■ロヴィニへのアクセス
ザグレブからバスで4~5時間
ローマ遺跡が溶け込む街
プーラ
プーラにある古代ローマ時代の円形競技場
■プーラへのアクセス
- ザグレブからバスで約4~5時間、飛行機で約45分
- リエカからバスで約2時間
- ポレチュからバスで約1時間
モザイク美術の聖堂
ポレチュ
モザイク画が美しい世界遺産「エウフラシウス大聖堂」
町には6世紀初期に建てられた、イストラ地方を代表するビザンティン様式の建築物「エウフラシウス聖堂」があり、1997年に世界遺産に登録されています。聖堂はキリスト教の複合建築物の一部で、洗礼室、大司教邸宅、礼拝堂、鐘楼など様々な時代に異なる建築様式で建てられた建物が隣接しており、非常に興味深い見所です。また聖堂内にあるモザイク画は、非常に文化的価値の高いキリスト教芸術で、モザイク美術の傑作だと称えられています。
■ポレチュへのアクセス
- ザグレブからバスで約4~5時間
- プーラからバスで1時間~1時間50分
- リエカからバスで1時間~1時間50分
天空の街 モトブン
トリュフの産地としても有名な天空の街「モトブン」
■モトブンへのアクセス
- ポレチュからバスで約35分
- ザグレブから車・タクシーで3時間(モトブン映画祭の期間中はザグレブから直行便バスが運行)
ブリユニ国立公園
国立公園にも指定されているブリユニ諸島 (C)Croatian national tourist board. Author : Renco Kosinozic
■ブリユニ国立公園へのアクセス
プーラからファジャナへバスで移動(約30分)後、ブリユニ行きのボートに乗り換え約15分