ボクシング/ボクシングのトレーニング方法

ジムトレーニングの種類(2ページ目)

ボクシングジムで行うトレーニングの種類やそれぞれの効果について説明します。色々なトレーニングがありますがどのトレーニングもしっかりとイメージを持って集中して励むことが大切です。

執筆者:鈴木 悟


パンチングボール

パンチングボール

パンチングボール

次にパンチングボールです。パンチングボールにはシングルとダブルがあります。シングルボールは、自分の顔よりも高いところに吊るされているボールを打ちます。ボールを叩けば天井に当たって返ってくるのでそれをまた打ち返します。バスケットのドリブルをしている感じでバタバタと連続して叩くのですが、正確に捉えて叩かないと予想外の方へ動くのでかなり難しいです。

ダブルボールは、天井と床の2カ所からロープをはり、140~160センチくらいのところにボールを設置してあります。叩いて何かに跳ね返ってくるわけではなく、ボールを挟んで天井と床に張られたロープの反発で返ってくるので、シングルボールよりもより捉えにくい動きをします。このふたつはあまりトレーニングとして重要視せずに設置していないジムもありますが、私はシングルボールは顔より高い位置で手を動かし続けることで、長時間ガードを上げ続けるスタミナを養えると考えますし、ダブルボールはディフェンスのために目まぐるしく頭を降ってパンチを外そうとしている相手を想定し、その相手にパンチを当てたり相手との距離感を養うトレーニングになると考えます。

ミット打ち+スパーリング

ミット打ち

ミット打ち

次にミット打ちです。これはトレーナーにミットを持ってもらってトレーナーの指示する動きをします。いろいろなフォームをチェックしながらボクシングのクオリティーを高めるトレーニングやコンビネーションやディフェンスをより実践的にトレーニングすることができます。

そしてスパーリングです。スパーリングは実際に戦う練習試合ですので、かなりボクシングの技術がついてきてから行います。とくに選手を目指していたり今までのトレーニングの成果を試してみたいという気持ちがなければやらなくてもいいと思います。

ミット打ちやスパーリングはここまで書いてきた1人で行うトレーニングと異なり対人練習になります。1人で行うトレーニングは一生懸命やっていてもすべて自分のペースでできてしまうことに比べ、対人練習はトレーナーの指示で動くので自分のペースで動きにくくなります。ミット打ちの時にたくさんの動きを次々に指示されてそれらを素早くおこなう「追い込み」は、スタミナやメンタルのトレーニングにかなり効きます。フォームなどをチェックする以外にもそんな目的があります。スパーリングは実戦のなかでケガをしてしまう事もあるので、集中力や注意力がかなり求められます。どちらのトレーニングもかなり辛いですがボクシングをやるうえでの楽しみとも言えるでしょう。

イメージと集中力

ここまで書いたものがボクシングジムで行うだいたいのトレーニングです。その他に筋トレするためにダンベルなどのウェイトが置いてあったりするジムもあるので、それらを使ってのトレーニングやトレッドミルなどがあればランニングもできるでしょう。どのトレーニングも何を目的として行うかをしっかりとイメージしてやるのとイメージできていないのとでは内容や成果は大きく変わってくると私は考えます。しっかりとイメージを持って集中して質の良いトレーニングに励みましょう!

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