中世の北欧都市にタイムスリップできるラウマ旧市街

街並み

フィンランドの伝統的な街並みのようすを留める木造家屋たち。壁はどこも色とりどりで、窓枠などのさり気ない装飾も見ていて楽しい

ヘルシンキから北西に250キロメートルほどのフィンランド西海岸に面した小さな街ラウマ(Rauma)は、その旧市街が1991年に世界文化遺産に登録され、観光地として人気を集めるようになりました。旧市街と呼ばれるのは、19世紀頃まで街の中心として栄えていた28ヘクタールほどの区画一帯で、現在でも市民の住居、店舗、博物館として、いずれの建物も大事に使われ続けています。

店舗

古き良き建物の一部は、品のあるお店として使われ続けている

古くから貿易都市として栄えたラウマ旧市街。その素朴ながらも愛らしい街並みを作り出すのは、15世紀以降の中世の趣きを残した木造の建物たち。ただし当時の建物の多くは、この数百年の間に幾度か起きた火災によって消失してしまっており、現在残る建物はいずれも、災害後に往時の姿に忠実に再建され、とりわけ19世紀後半から、貿易で財を築いた富裕層たちによって積極的に修復・保存されるようになったものばかりです。

それぞれの建物は色とりどりのペンキで塗られていて、近づいてみると窓枠や軒下のちょっとした装飾も愛らしく個性を主張しているのがわかります。石畳の通りはいずれも広々としていて歩きやすく、また区画全体もさほど広くはないので、のびのびと気軽に散策を楽しむことができます。

 

教会

約800人を収容できる聖十字教会は、もともとカトリックの修道院の教会として建設された

街で唯一、当時の姿のまま残る16世紀の古建築が、旧市街の外縁にある石造りの聖十字教会(ただし塔上部は火災により再建されたもの)。内部には、聖壇の壁いっぱいに1500年代前半に描かれた圧巻のフレスコ画が残っており、訪れる人の目を惹きつけます。

<DATA>
Pyhän Ristin kirkko(ラウマ正十字教会)
住所:Luostarinkatu 1, Rauma
TEL:+358 2 8377 5300
アクセス:旧市街マーケット広場から徒歩約5分
開館時間:月~金曜10:00~17:30、土曜11:00~15:00、日曜11:00~16:00
休館日:なし(特別礼拝やイベント中は立ち入り不可)

次ページでは、街なかの博物館情報やアクセス情報を紹介!