子どもが一人だったら家計は本当にラク!?
純粋にお金が一人分しかかからないなら、家計がラクでいいなと思われがち。でも、子どもが一人しかいないからこそ、注意しておいてほしいことがあるのです。どんなことでしょうか。
一人っ子家庭はこんなに増えている
若年層の所得の伸び悩みや女性の社会進出が進んでいることなど、様々な背景によって、晩婚化や初産年齢が上昇しており、少しずつ一人っ子の家庭が増えています。一体どのくらい増えているのでしょうか?国立社会保障・人口問題研究所が定期的に行っている「結婚と出産に関する全国調査」から、結婚後15~19年経った夫婦が持つ子どもの数の統計データをのぞいてみましょう。
一人っ子の割合は、約20年で9.3%から15.9%に増えていることがわかります。子どもがいない家庭の割合も増えていますが、2人きょうだいの割合は、常に50%台で安定して推移しているようですね。
「お金がかかりすぎるから」理想の子ども数を持たない
同データによると、夫婦が思う理想的な子どもの数は2.42人、夫婦が実際に持つつもりの子どもの数は2.07人、とあります。理想の子ども数を目指さないのはどうしてでしょう。理想の子ども数を下回っている夫婦に行ったアンケート調査結果をみてみましょう。<理想の子ども数を持たない理由上位5つ>
・ 子育てや教育にお金がかかりすぎるから(60.4%)
・ 高年齢で生むのはいやだから(35.1%)
・ 欲しいけれどもできないから(19.3%)
・ 健康上の理由から(18.6%)
・ 自分の仕事に差し支えるから(16.8%)
(出所:同上データ)
理由の多くを占めるのが経済的不安。教育にしっかりお金をかけたいと考えている家庭では、2人産んでも育てられるけれど、あえて一人っ子にする場合もあるようです。
でも、「しっかりお金をかける」と「どんなことでもお金を出す」では大きく異なります。次ページで注意点をお話したいと思います。