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一人っ子家庭の教育費で注意したいこと

20年前と比較すると、一人っ子の家庭の割合がぐんと増えています。一人っ子の家庭は、きょうだいがいる家庭に比べると家計に余裕があるように思えますが、実はそうでもないかもしれません。どんな注意点があるのでしょうか。

鈴木 さや子

執筆者:鈴木 さや子

学費・教育費ガイド

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子どもが一人だったら家計は本当にラク!?

子どもが一人だったら家計は本当にラク!?

20年ほど前と比較すると、一人っ子の家庭が増えています。たしかに、まわりを見渡しても多いようにも思います。

純粋にお金が一人分しかかからないなら、家計がラクでいいなと思われがち。でも、子どもが一人しかいないからこそ、注意しておいてほしいことがあるのです。どんなことでしょうか。

一人っ子家庭はこんなに増えている

若年層の所得の伸び悩みや女性の社会進出が進んでいることなど、様々な背景によって、晩婚化や初産年齢が上昇しており、少しずつ一人っ子の家庭が増えています。一体どのくらい増えているのでしょうか?

国立社会保障・人口問題研究所が定期的に行っている「結婚と出産に関する全国調査」から、結婚後15~19年経った夫婦が持つ子どもの数の統計データをのぞいてみましょう。
出生子ども数分布の推移

20年前に比べて一人っ子が増えています(※クリックで拡大)


一人っ子の割合は、約20年で9.3%から15.9%に増えていることがわかります。子どもがいない家庭の割合も増えていますが、2人きょうだいの割合は、常に50%台で安定して推移しているようですね。

「お金がかかりすぎるから」理想の子ども数を持たない

同データによると、夫婦が思う理想的な子どもの数は2.42人、夫婦が実際に持つつもりの子どもの数は2.07人、とあります。理想の子ども数を目指さないのはどうしてでしょう。理想の子ども数を下回っている夫婦に行ったアンケート調査結果をみてみましょう。

<理想の子ども数を持たない理由上位5つ>
・ 子育てや教育にお金がかかりすぎるから(60.4%)
・ 高年齢で生むのはいやだから(35.1%)
・ 欲しいけれどもできないから(19.3%)
・ 健康上の理由から(18.6%)
・ 自分の仕事に差し支えるから(16.8%)
(出所:同上データ)

理由の多くを占めるのが経済的不安。教育にしっかりお金をかけたいと考えている家庭では、2人産んでも育てられるけれど、あえて一人っ子にする場合もあるようです。

でも、「しっかりお金をかける」と「どんなことでもお金を出す」では大きく異なります。次ページで注意点をお話したいと思います。
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