思い出の品の収納は保管環境を整えるリフォームが必須
思い出の品は、あまり出し入れしませんが、たまに取り出してみたら、虫がわいていた、カビがはえていた、劣化して変形していたというようでは、とっておく甲斐がありません。思い出の品を収納するスペース作りには、保管環境を整えるリフォームが必須です。まずは温度対策です。屋根裏に収納を作るリフォームをするなら、必ず屋根裏に断熱リフォームをしておきましょう。屋根裏は真夏になると60度近くまで温度が上がります。そんな過酷な環境では、思い出の品が変形、変質してしまうこともあります。
屋根裏に吹き付けるだけの発泡タイプの断熱材。1日でリフォーム可能。スキマ無く膨らむので気密性も上がります(断熱リフォームで手軽に省エネ&快適より)
上の写真は、床下と天井裏に潜って吹き付けるだけの発泡タイプの断熱材です。リフォームは1日で完了。このような断熱リフォームをしておくと、屋根裏の温度を大きく下げることができ、思い出の品を高温から守ってくれます。
そして湿気対策です。1階の床下に収納庫を取り付ける場合には、床下の換気をよくしてカビを防ぎましょう。半地下の収納庫を作る場合には、24時間換気システムを付けて。また北側の壁に収納を作る場合は、壁面に断熱リフォームをして結露対策をしておくことも大切です。収納の内壁に張るだけで調湿効果がある壁材もあります。
消臭効果・調湿性能がある収納用の壁材。結露やダニ、カビを防いでくれます(収納ボード・押入ボード/大建工業)
捨てなくちゃ、でも捨てられないというのもストレスになるもの。アルバムや楽器、スポーツ用品、着物、絵本など思い出の品は、リフォームの工夫で上手に収納しましょう。思い出の品の大敵、カビと結露の対策リフォームは下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■マンションの結露はこう対策する!簡単リフォーム術
■隠れたところで大繁殖! 家のカビ対策リフォーム
また今ある収納を効率化すれば、新たに収納スペースを作らなくても空間に余裕が生み出せます。新しく収納を作る前に、キッチンの吊り戸棚や押入れなど、今ある収納に手を加えて家の収納力をアップさせるリフォームのアイデアは下記でご紹介しています。
■家の収納力をアップさせるリフォーム術
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