そして、秋から冬にかけての猫は、寒さを乗り切るために脂肪を蓄えようと本能的に食欲が増します。私たちにとっても食欲の秋! ついつい食べ過ぎて太りそうになったら、猫と一緒に身体を動かしてダイエットしてみませんか。
猫の本能を刺激するもの
猫は肉食の狩猟動物。長く人と暮らしてもその本能は消えていません。猫が一番興味を惹かれるのは、もともとの獲物:小動物(ネズミや小鳥など)やカエルや昆虫などが動くときに発する音や振動。捕獲の技術習得や、上達することが、猫にとってのおもちゃ遊びの目的のひとつともいえます。お気に入りはみんなで奪い合い
おもちゃの好みは千差万別
猫によって好むおもちゃのタイプは様々。シンプルな猫じゃらしを好む子もいれば、先にリボンがついているものが好き、兎の毛に異常に反応する、キラキラ飾りのシャカシャカ音を聞くと、寝ていても飛んでくる……などなど。高価なおもちゃより広告紙を丸めて作ったボールが一番お気に入りという猫もいます。また、年齢によっておもちゃの好みが変わったり、遊び方が変化したり。基本的には、自分の好みが一貫している猫が多いですが、好奇心旺盛の猫は新しいものが大好き。ただし、同居人がこれは面白そう! と思って購入しても、猫が気に入るかどうかは、実際に見せるまでわからないでしょう。絶対に渡さない!
どんな猫でも食いついてくる遊ばせ方
しかし、どんなタイプのおもちゃでも、猫が食いついてくる遊ばせ方があります。猫の好奇心をくすぐる遊ばせ方は、
聞こえるか聞こえないか程度の小さな音を立て
見えるか見えないか程度の細かい動きで、猫を誘います。
たとえば、敷物の下に猫じゃらしなどを忍ばせて、敷物の端っこから猫じゃらしを出したり引っ込めたりとか、猫から死角になるようなタンスや机の脚の角からおもちゃをちらっと見せたり隠したり。
そう! 猫心をくすぐるのは、この見えそうで見えない、捕まりそうで捕まらないというスリル感です。
猫が、ネズミの縫いぐるみなどでひとり遊びをするとき、猫はおもちゃを放り投げたり、猫キックしたり、わざとおもちゃを離れたところに飛ばします。そして、落ちているおもちゃに目標を定め、跳びかかって前足ではじいたり、また放り投げたりして、まるでおもちゃが生きて逃げ惑うかのような演出をして楽しみます。猫が獲物をいたぶるなどといわれることもありますが、これは猫の本能的な遊び方なので、止めさせることはできません。
ひとり遊びが興に乗ってくるとそのうち猫は、わざとおもちゃを障害物(机の脚など)の向こう側に置いて、自分自身で捕まえられそうで捕まえにくいという演出を施します。タンスの下などに入れては引っ張り出すゲームを飽くことなく繰り返す子もいます。この場合は、そのうちタンスの奥に入り込んで捕れなくなっちゃうというパターンで終わります。だから大掃除して家具を動かすと、日頃手が届かない奥からおもちゃがわんさか出てくるんですね(笑)。
猫をおもちゃにするのは、ほどほどに
遊びの時間を決める
ねこの体内時計はかなり正確なので、できれば一日のローテーションを決めるとよいでしょう。例えば夜寝る前に30分とか時間を決めて遊ばせることを日課にすると、朝までおとなしく寝てくれることが多いようです。遊びの効果
ストレス緩和だけではなく、運動不足による肥満や身体を動かさないことでたまりがちな尿石予防にもなります。子猫の間は特に相手をしなくてもひとりでよく遊びますが、2~3歳以上になると、ひとり遊びをする子が少なくなります。猫と人の遊びのルール
しつこくしないことです。猫はあまり持久力がないので、長い時間より、まだ遊び足りないかなと思うくらいで切り上げてください。またいつものお気に入りのおもちゃでも、猫が興味をなくしたなと思ったらその場は終了。寝ている猫を無理矢理起こして遊びに誘うのは絶対にNGです。ひとり遊び、猫キック中
猫と遊んでダイエット!
用意するもの:ピアノ線(0.45mm程度の太さ/楽器屋さん、通販などで入手できます)
紙袋の紙製の持ち手部分
ピアノ線の先端に、紙袋の紙製持ち手部分を串刺しに、ピアノ線の先端を危なくないように丸めます。ピアノ線は細くてもかなり堅く曲げにくいので、加工するときはケガなどに充分注意してください。
ピアノ線の先端につけるのは、この持ち手以外にもおもちゃのネズミだったり、小さなボンボンでも構いませんが、軽いものが適しています。
実はこれ、『キャットダンサー』という商品名で通販で入手できますので、もし作るのが面倒、という方はこちらの商品を。
キャットダンサー
で、このおもちゃを、自分の腰につけます。そして床の拭き掃除しましょう!猫さん、夢中で食いついてくれますよ! 部屋がきれいになって、運動ができて、ダイエットができて、おまけに猫が喜んで遊んでくれる! 一石四鳥! でしょ~~!