大学生の就職活動/就職活動の準備

学生時代にやっておいた方がいいこと【長期旅行編】(2ページ目)

社会人として学生に会うと、必ずと言っていいほど聞かれるのが「学生時代に何をやっておいたらいいですか?」という質問。よく「たくさん遊んでおいた方がいいよ」という社会人はいるが、学生にとっては数ある遊びの中で何をしたらよいか迷うはず。今回はガイドの視点で「学生時代にやっておいた方がいいこと」をお伝えする。

小寺 良二

執筆者:小寺 良二

ライフキャリアガイド


長期旅行は人生の縮図、多くの出会いと学びを経験しよう

長期旅行をお薦めする理由はいくつかある。

まず長期旅行では「計画力」が身につく

長期旅行の準備は旅行代理店などのツアーは使わずに自分でチケットを取ったり、宿泊先なども自分で調べるなど、出来れば自分自身で行ってほしい。2~3日の単位旅行であれば、特に計画も立てずに宿だけ予約できれば済むが、1カ月以上の長期になると予算を立てたり、スケジュールを組んだり、色々と計画を練る必要がある。ぜひその経験をしてほしい。


次に長期旅行では「人とつながる力」が身につく

旅館の女将は実はかなり情報や人脈を持っている、ぜひ活用しよう!

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長期旅行では、もし可能であれば「1人旅」をしてみてほしい。さすがに女子学生が1人で海外に行くとなると心配する親御さんもいると思うが、出来るだけ安全な国を選んで1人で行ってみるといい。1人で旅をすれば、必ずどこかで話し相手が必要になる。1人でずっと黙って旅をしていてもつまらない。そんな時には、旅先で宿泊する宿の女将さんや、同じ宿に泊まっているお客さんに話しかけてみるといい。その地域のお土産や、観光名所の話から始まり、その旅館の成り立ちや女将さんの半生なんかまで聞けるととても勉強になるだろう。長期旅行に教科書があるとすれば、それは「旅で出会う人」だ。


最後に長期旅行では「計画修正力」が身につく

1カ月の旅行であれば、1カ月のスケジュールや立ち寄る行き先の計画を立てると思うが、絶対に計画通りいかない。逆に計画はすべて決めずに8割くらいで止めておく。残りの2割はその旅先で偶然出会った旅人からお薦めされた場所に行ってみてもいいし、思い切ってその場所に数日滞在することを決めてもいい。旅で出会った人や、起きた出来事を受け入れながら、柔軟に計画を修正していく経験が出来るのだ。

ここまで聞いて、なぜ大学生の就職活動ガイドの私が長期旅行の話をしているのかと思う読者もいるだろう(大学生の旅行ガイドをやればいいのだが)。

しかし勘の良い読者はもうお気づきだと思うが、長期旅行で身につく力や経験がまさに就職活動で必要になってくるのだ

就職活動は2~3日では終わらない。数か月におよぶ長旅だ。お金も結構かかる。でもあまりに長期計画を立てていない学生が多すぎる。自分の大学の友達や、知り合いの先輩に相談する学生はいても、自分からどんどん企業の役員や偶然出会った社会人に話しかけて知り合いになる学生はまだ少ない。最初に決めた業界や企業に固執し過ぎてしまい、結局就活中で出会う新しい業界や企業へ軌道修正するのが遅れてしまい就活留年を決める学生が多すぎる。

長期旅行はまさに就活の縮図、いや人生の縮図なのだ。

ぜひ長期旅行にチャレンジして、就活や人生で必要な力や起こる出来事を体験してほしい。


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