本を読む楽しさの原点になる絵本
息子の保育園のクラスで、いつもお世話になっている保育士さんが私物として持ってきていた、この絵本。保育士さんの絵本は使いすぎの辞書のようにボロボロになっていて、ページの継ぎ目にはセロハンテープで補強してありました。
「子どもたちに大人気で、こんなになっちゃいました!」
うちの息子くんも大好きだとおっしゃるので、手に取らせていただきました。
みんなで取り合いになるほどのこの絵本、私も1頁ずつめくるたびに、優しくあたたかな雰囲気、細部まで緻密に描かれた絵と、日本語のリズムに、ワクワクが止まらなくなりました。
左ページに文、右ページに美味しそうで胸キュンイラストが!
誰でも、リズムをつけて読まずにいられないでしょう。
『あっちゃんあがつく あいすくりーむ
いっちゃんいがつく いちごじゃむ
うっちゃんうがつく うめぼしすっぱい』
私も、すっかり虜になり、本屋さんへ走りました!
この絵本は、本を読む楽しさの原点になるんじゃないかと思います。
私の膝の上に息子が座って、息子を抱きしめるように本をめくっていきます。
ある日、息子の口からぽとーんと、かわいいよだれが絵本のページにこぼれました。
「じゅる!」とよだれをすする姿もかわいかったです。
『なっちゃんながつく なっとうねーばねば』
のページでは、納豆の一粒ずつに「ちゅ!」とキスする息子。
納豆の一粒ずつにもかわいい顔が描かれていて、本当にかわいい。
大人も子どもも癒され、おなかがぺこぺこになってしまう絵本です。
■あっちゃんあがつく たべものあいうえお
出版社:リーブル
原案:みね よう
作:さいとう しのぶ
価格:1,890円
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