代表的な保湿成分の種類とその特徴

化粧品に使用されている保湿成分は数えきれないほどあります。最も多く含まれているのは、多価アルコール類(グリセリン、ソルビトールなど)。その他角質の水分保持として肌に元々あるNMF(天然保湿因子)、細胞間脂質なども代表的な成分です。

化粧品で使用される保湿成分は、大きく分けて以下の4つのタイプに分けられます。またそれぞれ4つのタイプの中で、さらに代表的な成分を詳しく取り上げました。

●水分をはさみ込んでキープする成分(水分保持力が1番高い)
 →セラミド、リン脂質、リピジュアなど
注目の成分
「セラミド」細胞間脂質の40%を占め、表皮細胞の隙間を埋めて水分蒸発を防ぐ役割をする。

●水分を抱え込んで逃がさない成分(外気の湿度が下がっても高い保湿力をキープ)
 →ヒアルロン酸、コラーゲンなど
注目の成分
「ヒアルロン酸」表皮、真皮にもともと存在している。角質水分量を高める効果があり、200~600倍の水分を蓄える力がある。
「コラーゲン」タンパク質の一種で真皮にハリや弾力を保つ役割を持つが、化粧品に配合される場合は保湿成分として作用。

●水分をつかむ成分(空気中の湿度が低いと保湿力も下がる)
 →NMF(天然保湿因子)、グリセリン
注目の成分
「グリセリン」多価アルコールの一種。ヤシの実などの油脂や石油から抽出される成分。変質しにくく、皮膚への刺激が少ない為古くから使用されている。

●皮脂膜の代わりにバリア機能を形成する成分(肌表面を油分でフタをする)
 →スクワラン、ワセリン
注目の成分
「ワセリン」皮脂膜の代わりに角質層のバリア機能をカバーし、水分を閉じ込める役割をする。


水分保持力が高い「セラミド」配合の化粧品

水分をはさみ込んでキープする「セラミド」は保湿成分の中でも水分保持力が高く、保湿効果が期待できる成分です。
「セラミド配合」の表示だけで判断するのは早計

「セラミド配合」の表示だけで判断するのは早計


ただ、一口にセラミド配合の化粧品と言っても、中身は様々。合成セラミドは大量生産ができ、安価なので多くのセラミド配合化粧品として使用されていますが、天然セラミドに比べて効果は薄いです。天然セラミドや人のセラミドと同じ構造を持つヒト型セラミドなどがおススメですが、セラミドはある程度の量が入っていないと保湿効果としては発揮しづらいので、化粧品として多く配合すると価格が高価になります。

●天然セラミド(馬由来などが有名で、肌とのなじみがよく浸透力が高い)
 →成分表示「ビオセラミド」「セレブロシド」など
●合成セラミド=疑似セラミド(石油原料から化学合成したもの)
 →成分表示「ヘキサデシロキシPGヒドロキセチルヘキサデカナミド」など
●ヒト型セラミド=バイオセラミド(酵母を利用して生成したもので、保湿力や浸透力が高く、刺激性も少ない)
 →成分表示「セラミド2」「セラミド3」
●植物性セラミド(米ぬか油、小麦胚芽油などから抽出した植物由来のセラミド)
 →成分表示「コメヌカスフィンゴ糖脂質」「植物性セラミド」など
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。