ラテンアメリカを代表する民族舞踊の祭典、ゲラゲッツア

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サン・アントニーノ村のゲラゲッツア。イスモ地方の踊り

メキシコ南部オアハカはメキシコのなかで、もっとも先住民人口の比重が高い州で、16もの先住民族がいる土地とされています。その文化や伝統を色濃く感じさせるのが、毎年7月に開催される、ラテンアメリカ最大規模の民族舞踊の祭典、「ゲラゲッツア(Guelaguetza)」です。オアハカ州の中心地域、バジェス・セントラレス(中央渓谷)にある州都オアハカ市の中心部と、周辺の村々でも開催される、オアハカきっての一大イベントで、内外から観光客が訪れ、民芸品市、文化、スポーツイベントも合わせて行われます。カラフルな民族衣装に身を包んだ人々であふれ、オアハカの町がいっそう華やかになるのです。

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由来と歴史

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サン・アントニーノ村のゲラゲッツア。湾岸地方の踊り

先スペイン期にトウモロコシの女神を祀るために、丘で月曜日に行われていた祭事が、スペイン侵略後は、カトリックの女神、カルメンに捧げる祭事に変更されたのが始まりとされ、毎年7月の第2、3月曜日(毎年だいたい7月16日以降)に開催されます。「ゲラゲッツア」とは、先住民言語のサポテコ語で、「共有する、捧げる、与える、助け合う」という意味。

バジェス・セントラレスのいくつもの自治体で開催されますが、最も有名なのが、オアハカ市の中心、「フォルティンの丘」の上にある1万人以上を収容する野外劇場、アウディトリオ・ゲラゲッツア(Auditorio Guelaguetza)で開催されるゲラゲッツアです。

見どころや、楽しみかた

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オアハカ州観光局のポスター、「2013年は大盛況のうちに終了しました。来年(2014年)のゲラゲッツアで会いましょう!」(C)Secretaria de Turismo y Desarrollo Economico

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フロール・デ・ピーニャの踊り(C)YOKO SAKURAI saruyaoax.com/

オアハカ市フォルティンの丘のアウディトリオ・ゲラゲッツアでは、オアハカ州の8地域に伝わる舞踊を15行政区のダンスチームが楽団の生演奏にあわせ、その地区特有の豪華な民族衣装を着て踊ります。興行は朝の部(10時~)と夜の部(17時~)に分かれ、1回の公演が4時間近くになります。おすすめは、花火があがる夜の公演ですが、雨季のため、雨が降る確率もあります。

 

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ダンサ・デラ・プルマ(C)YOKO SAKURAI saruyaoax.com/

数々の踊りのなかでも、有名なのはパイナップルを掲げて踊る女性たちが美しい、トゥクステペック地方のフロール・デラ・ピーニャと、羽飾りをつけた男性たちが勇ましく踊るバジェス・セントラレル地方のダンサ・デラ・プルマです。

また、各行政区の踊りが終わったあとに、踊り子たちが贈り物を観客に捧げるのも大きな見どころ。ほとんどの贈り物は、観客席に投げつけられ、観客たちも、その贈り物を取りあいます。

贈り物は地元の特産品が多く、パンや、民芸品、果物、菓子などです。フロール・デ・ピーニャの踊りでは、パイナップルが頭上を飛んできて、危ないのですが、その豪快さもまた、ゲラゲッツアの魅力なのです。

 

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パイナップルが飛んでくる!(C)YOKO SAKURAI saruyaoax.com/

また、ゲラゲッツア開催3日前の金曜日ごろから、中心部サント・ドミンゴ教会周辺の特設会場での催しや、関連イベントで、町じゅうが盛り上がります。開催期間中の金、土、日曜には中心でパレードが開催されるほか、オアハカ各地の民芸・特産品を集めた民芸博(Encuentro Artesanal Guelaguetza)、7つのモーレ(チョコレートソース)・フェスティバル(Festival de los 7 Moles)、オアハカ名物の地酒、メスカルを集めたフェア(Feria Internacional de mezcal )、コンサート、ダンス、演劇の催しが連日行われるので、事前に情報収集しておきましょう。

 

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サンマルティン・ティルカヘテ村で行われる特産民芸品アレブリヘスのフェア

オアハカ市近郊の村でもゲラゲッツアにあわせて民芸や特産品フェアが開催されます。ちなみに、村々のゲラゲッツアは、極端に観光化されていないながらも質が高く、観覧無料と非常に魅力的なのですが、現地の交通機関の運行が夜21時くらいには終了してしまうので、専用車がない観光客の参加は難しいです。