トルコの定番朝食、ボレキ
トルコの町のボレキ屋さんは、たいてい入り口のガラスケースにボレキを並べています
ボレキってなに?
さくさくパイの中に柔らかマッシュポテト……うーん、美味
古くはオスマン帝国時代から残る料理だということで、現在でも元オスマントルコ帝国の占領下だったバルカンやギリシャ、そしてアラブ諸国で愛されている庶民料理です。
ボレキの種類
作り方や形などで、色々な種類に分かれるボレキ。これは水でゆでた生地を重ねて作られたスボレイ
粉砂糖をふりかけたスイーツ系サーデボレキはとりわけトルコ人女子に人気
- スボレイ:茹でたユフカを層にして具をはさんで焼き上げる。基本、具はフェタチーズ
- シガラボレイ:ユフカを細長く切って、春巻きのように具をくるくる包んで油で揚げたもの。シガレット(巻煙草)に形が似ているためこう呼ばれています。一回り大きいもので、コルボレイと呼ばれているボレキも
- ムスカボレイ:三角につつんだボレキ
- ボシュナックボレイ:ボスニアのボレキ、という意味で、丸いオーブン板の中に具を入れて細長く巻いたネタをグルグル丸く渦巻き状に置いてからオーブンで焼き上げたもの
- サーデボレキ:中に具を入れず、ミルフィーユのように層にしてカラッと焼きあげたサーデボレキを、ザクザクこま切りにしてもらってから上に粉砂糖を振りかけていただくスイーツ系ボレキ
そして、ボレキに合う飲物は、なんといってもチャイ。このボレキとチャイのセットはトルコで昔から愛されている朝食の定番です。この他アイランという塩入りヨーグルトドリンクとボレキを一緒にいただくトルコ人も多いです。
ボレキはやっぱりボレキチ(ボレキ屋)で!
ボレキチ(ボレキ屋さん)には、お母さんの手作り風もあればボスニア風など、経営者によって様々なテイストがある
町中のボレキチ。たいてい窓ガラスからボレキが各種並んでいるのが見えます
イスタンブールなら、ベシクタシュやタキシム広場など働いている人の多いエリアにボレキチがあり、たいていとてもお得な価格設定になっています。1人分のボレキはおおよそ150~300円程度で、これでお皿山盛りに載せられて来ます。これにチャイを合わせても500円を超えることはないのがうれしいところ。
ボレキチには、その他ピデ(細長く平べったい総菜パンで、トルコ風ピザと呼ばれる)、ポアチャ(イギリスのスコーンよりも柔らかい、小さめの惣菜パン)なども揃っていますので、ボレキ以外にも色々な種類のパン系グルメがいただけます。ガイドは個人的にボレキチで食べるポアチャ、というのも好きです。ホテルの朝食に飽きた方はぜひお試しあれ!