ドイツ/デュッセルドルフ

デュッセルドルフの美術館・ギャラリー(2ページ目)

デュッセルドルフはパウル・クレーやヨーゼフ・ボイスが教授を勤めた有名な美術大学「クンストアカデミー」があり、国際的に活躍するアーティストを多く輩出している知る人ぞ知る芸術の町。世界の名画が充実した美術館からトンネルやトイレにできたユニークな展示スペースまで、多彩なアートスポットをご紹介します。

坪井 由美子

執筆者:坪井 由美子

ドイツガイド


キット クンスト・イム・トンネル

kit

トンネル建設の際の余剰空間を効果的に利用した美術館。年に4回の特別展のほか、ライブイベントが開かれることも

ライン川の遊歩道沿いに2007年にオープンした「キット」は、別名「トンネルの中のアート」。ライン河畔の自動車道トンネル工事でできた余剰空間を活用した、なんともアーティスティックな展示スペースです。ここでは、主にデュッセルドルフ・クンストアカデミー出身の若手アーティストの特別展が行われます。ライン川が眺められるカフェもおすすめですよ。

<DATA>
KIT – Kunst im Tunnel
住所:Mannesmannufer 1b
TEL:0211-8920769
営業時間:11:00~18:00
入場料:大人4ユーロ
アクセス:トラムLandtag/Kniebrücke駅から徒歩1分

トイレのギャラリー!? ラインラウム

reinraum

便器がそのまま残る展示スペース。キャラクターの強い空間とアートの融合がおもしろい

ラインラウムは、ちょっと、いやかなり特殊な展示スペースです。場所はなんと公衆トイレ! 地元のアート愛好者たちが「アートのために何かしたい、若手アーティストが発表できる場を作ろう!」と長い間閉鎖されていた公衆トイレを改装し、アートスペースとしてスタートしたのが2002年。インスタレーションを中心に、場所を生かしたユニークな展示が月替わりで行われています。運営メンバーはそれぞれ別に仕事を持っているため、オープンは基本的に水曜夜のみ。場所はアンダーグラウンドですが、雰囲気はとってもオープンでフレンドリー。おもしろいアートや人々に出会いたい人はぜひ。

<DATA>
reinraum e.V.
住所:Adersstr. 30a
営業時間:基本的に水曜19:30~ 展示のオープニングは金曜19:30~  
入場料:無料 ドリンク代は運営費となります
アクセス:トラムBerliner Allee駅から徒歩2分

自然と共生するミュージアム、インゼル・ホムブロイヒ

insel

自然のなかにさりげなくアートが存在するミュージアム。先入観を捨てて五感でアートを感じよう

デュッセルドルフ近郊のノイスにあるインゼル・ホムブロイヒは、「自然とアートの共生」をコンセプトに掲げるミュージアム。湿地帯や野原、沼や川がある広大な敷地の中に、パビリオンや作品、芸術家のアトリエや住居などが点在しています。カフェテリアでは、飲み物とともにゆでたじゃがいもや卵やパンなどが用意され、これも入場料に含まれているというおおらかなスタイル。インゼルでは、先入観を捨てて作品との対話を楽しんでほしいということから、説明や資料はほとんどなく監視員もいないので、アートとの距離がぐっと近く感じられます。

<DATA>
Museum Insel Hombroich
住所:Minkel 2, Neuss-Holzheim
TEL:02182-8874000
営業時間:4~9月10:00~19:00、10月10:00~18:00、11~3月10:00~17:00
入場料:大人15ユーロ(カフェテリアでの飲食込)
アクセス:デュッセルドルフ中央駅からトラム709番でZollstrまで行き、バス869か877に乗り換えてNeuss Minkel停留所下車
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