害虫・害獣駆除/害虫駆除関連情報

蚊の生態(2ページ目)

灯りを落とした夏の夜、耳元でその羽音を聞くだけでも痒くなってくる蚊。身近な存在でありながらも、命を落としかねない病気をも媒介する怖い害虫です。それだけに、その情報はある意味、世界共通。まずその生態についてご説明します。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

蚊の生息場所

人を刺すのは身を守るためではなく、メスが産卵にそなえて吸血するため

人を刺すのは身を守るためではなく、メスが産卵にそなえて吸血するため

イエカの仲間は名前の通り人の住む家の周りに多く、ヤブカは藪、畑、水田などに多いのです。ただし、ヒトスジシマカは昼間(特に朝夕)わざわざ人を刺しに活動しに来るので注意しなければなりません。

基本的に蚊の活動範囲は発生場所からそう遠くには離れない(せいぜい数十メートル程度)と言われていますが、アカイエカに関しては1キロほども飛行して人を刺しに来ることもあります。

蚊の繁殖

蚊の一生は、卵→幼虫→蛹→成虫と変態しますが、真夏であればこの一連の流れは約2週間で完成します。

卵は日の当たらない水面に産みつけられ、孵化した幼虫は「ボウフラ」、蛹は「オニボウフラ」と呼ばれます。成虫の寿命はおよそ1ヶ月で、この間にメスは4~5回産卵します。

具体的な蚊の害

メスが産卵のため吸血し、その際の痒みや不快感を人に及ぼす以外に、犬のフィラリア(線虫病原体)、また人間のマラリア(原生動物病原体)、黄熱、デング熱、日本脳炎(ウィルス病原体)などの重篤な病気を媒介することがあります。

衛生害虫と位置付けられている所以です。


【参考文献】
生活害虫の事典
蚊の不思議
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