蚊の生息場所
人を刺すのは身を守るためではなく、メスが産卵にそなえて吸血するため
基本的に蚊の活動範囲は発生場所からそう遠くには離れない(せいぜい数十メートル程度)と言われていますが、アカイエカに関しては1キロほども飛行して人を刺しに来ることもあります。
蚊の繁殖
蚊の一生は、卵→幼虫→蛹→成虫と変態しますが、真夏であればこの一連の流れは約2週間で完成します。卵は日の当たらない水面に産みつけられ、孵化した幼虫は「ボウフラ」、蛹は「オニボウフラ」と呼ばれます。成虫の寿命はおよそ1ヶ月で、この間にメスは4~5回産卵します。
具体的な蚊の害
メスが産卵のため吸血し、その際の痒みや不快感を人に及ぼす以外に、犬のフィラリア(線虫病原体)、また人間のマラリア(原生動物病原体)、黄熱、デング熱、日本脳炎(ウィルス病原体)などの重篤な病気を媒介することがあります。衛生害虫と位置付けられている所以です。
【参考文献】
生活害虫の事典
蚊の不思議