絵本/絵本好きを育てる「ひざ読」のすすめ

こんなときどうする? ひざ読FAQ(2ページ目)

ひざ読は絵本嫌いの子も絵本大好きへと変身させる読み聞かせの方法です。そのため、やみくもに絵本を読むのと違い読み手に準備やちょっとした工夫が必要です。そんなひざ読に関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。

執筆者:大橋 悦子

絵本嫌いに関する質問

怒る大人のイメージ画像

読み聞かせを嫌がっても怒らないで! 嫌なのは絵本じゃないかも……

幼稚園や保育園では先生の読み聞かせを静かに聞いているのに、家では嫌がって絵本を全く聞かないというお子さんもいらっしゃいます。うちの子は絵本が嫌いなのかどうか、それもよくわからない……。そんな疑問にお答えします。

Q:子どもはみんな絵本が好きって本当でしょうか?
ひざ読は「子どもは絵本が好き」というところからスタートしているように思えます。でも、うちの子を見ていると、どう見ても絵本が好きとは思えません。どうしたらよいでしょう?

A:絵本の面白さがわかれば耳を傾けてくれる
子どもたちにとって、絵本を読んだりお話を聞いたりすることは、外で走り回って遊ぶのと同じ遊びです。ですから、好き嫌いに程度の差や好みはあっても最初から「絵本を見るのもいや!」という子はほとんどいないように思います。ところが、遊びのはずなのに、読み聞かせに関しては静かに座って最後までちゃんと聞くことを求められ、それができないと絵本嫌いの烙印を押されてしまいます。

ひざ読は、そもそも絵本嫌いの子どもなどいるのかという疑問からスタートしました。正直に申し上げれば、「もしもお子さんが本当に絵本を嫌っているなら、無理強いしなくてもいいじゃないか」という気持ちもないわけではありません。絵本を読まなくても、子どもの成長が阻害されるなどという事はありませんから。

外遊びのイメージ画像

子どもにとっては絵本も、外遊びと同じ楽しい遊びなのです

でも、スポーツやテレビやゲームなどが、子どもたちにたくさんの楽しみを提供するのと同じように、絵本もまた子どもたちに空想の世界で遊ぶ楽しさを届けてくれます。その楽しさを知らずに大きくなっていくのはもったいないと思うのです。

子どもたちは、絵本の面白さをほんの少しでも感じれば、必ず読み聞かせに耳を傾けてくれます。そのためには、お父さん・お母さんも一緒に絵本を楽しんでください。そうすれば「絵本嫌い」と言われる子どもたちも少しずつ変わっていくはずです。うちの子は絵本嫌いと決めつけず、のんびりゆっくり絵本の魅力を伝えていくことが、絵本嫌い(?)を解消する早道だと思います。


>> 最後は、読み聞かせ1番の悩みの種、絵本選びについてお答えします

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