マンション売却、競合物件には要注意！(2ページ目)

大規模マンションを売却する際の留意点

戸数が多いマンションであればあるほど、今までに成約に至った部屋の事例が豊富に存在する可能性が高いです。そうした事例を参考にすることが出来るので、売却を依頼された不動産会社も、まずはその事例を参考にすることで売却価格や値下げの提案を行います。結果、だいたいどこの部屋も似たり寄ったりの価格になることが多いので、必然的に価格が統一され価格が安定します。

しかし、同じ時期に同一マンション内で複数の売り物件が存在し、活動が後手に回ってしまうと、値下げを行った余所の部屋の動向に大きく左右されてしまいます。この点が大規模マンション売却の際の注意点です。

売却時期をずらすのも戦略

そうした大規模マンションにお住まいの方で、部屋の売却を思いついたら、不動産会社に査定を依頼する前に、まずは一度自分の住んでいるマンションで、現時点で売り物件が出ているか出ていないかの確認をしてみましょう。もし出ているようなら、余程条件が違っていない限り、自宅マンションのざっくりとした価格がつかめるはずです。

その結果、「自分の希望額には到底至らないな」、もしくは「競合物件が多数あり、そちらの動向に引きずられてしまうのでは……」と判断すれば、売却理由にもよりますが、他に売り物件が出ていない時にあえて自分の部屋を売りに出すなど、売却時期をずらすなどの作戦を立てることも可能です。

現在の情勢でいかに売却していくかが不動産会社の仕事ですから、そのような売却時期の提案を不動産会社が行うことはありません。ですから売却するタイミングを計るのは売り手自ら行う必要があります。マンション売却を考え始めたら、自宅マンションの事前調査を行っておきましょう。