マンションの売却は簡単?
マンションの売却では、競合物件の存在が鍵です。
また、土地や戸建てには同じものが一つとない、唯一無二なものであるのに対し、マンションは同じマンション内での売り物件や、過去の成約事例が豊富にある場合が多いです。過去に成約した事例や、現在売りに出ている他の部屋のデータがあるということは、買い手はそれを見て比較検討することが出来ますし、そのマンションの大体の相場もなんとなくつかむことができます。これは金額を設定する際の売り手にとっても同様のことが言えます。
競合物件に左右される
マンションの売却で注意しなければいけないのは、同一マンションで同じ時期に販売を開始した競合物件の存在です。例えば6階部分に、1か月前から同じ広さ・間取りの部屋が3000万円で売りに出ていたとします。今回売りに出す部屋が3階だとすると、階数が上であればあるほど価格が上がるのが普通ですから、3000万円が一つの目安とすることが出来ます。3000万円で現状売れていないということは、3000万円より低く価格を設定する必要があり、なおかつ階数が下がる分だけさらにもう一段安くしないといけません。つまり6階部分の金額を基準に考えなければいけません(*もちろん、3階部分がリノベーションをしていたなど、室内の状態に大きな差がある場合は別です。今回の例はあくまでも室内の状態に大きな差はないという前提です)。
そうした条件を踏まえ、今回は例えば2850万円に価格を設定、販売を開始したとします。ところがそうこうしてる間に、以前から売りに出していた6階の物件が、中々売れなかったため金額を2800万円に下げたとします。この価格変更は3階の売却にも大きく影響してくることは容易に想像できます。このタイミングで売却していくためには、3階部分も併せて価格変更を行わないと、6階の部屋が成約するまで、いつまで経っても売れない可能性があります。
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