「実績」は「目標」の存在において評価される

組織マネジメントにおいて、「ビジョン」の存在が組織の進む方向を全構成員で共有し個々の活動のベクトルをそろえる上でとても重要であるというお話は既にしてきたところです。では「ビジョン」だけが存在すればそれで組織は前に進むことが出来るのかといえば、決してそうではありません。「ビジョン」の実現に向けて欠かせないのは、より具体的な「目標」の設定であり、「目標」の達成に向けてその進捗を定期的に管理することが業績伸長につながるのです。

解説

「目標」のないところに前向きな組織マネジメントはない

「ビジョン」は組織の中期的なめざす姿を示すものでしたが、これをより具体的な数値で置き変えたものが「目標」となります。組織運営において「目標」はなくとも「実績」は必ず存在しますが、「目標」が定められることで「実績」はその達成に向けた進捗として管理されることになるのです。すなわち、「目標」との対比においてはじめて「実績」は評価に値するものとなるのであり、「目標」のない「実績」は単なる結果数字の羅列にすぎないのです。「目標」を達成したか未達成であったかがひとつの基準となり、「実績」は客観性をもって組織を評価する材料になりうるのです。

「年度目標」で考えてみましょう。「実績」が「目標」を上回ることができたなら、一般に組織マネジメントは順調であったと評価できるでしょうし、逆に「実績」が「目標」に届かなかったのならば組織マネジメントは何らかの問題があったと判断されることになるのです。「目標」達成の場合には、次なる高みをめざすための施策が検討されつつ新たな「目標」が設定されることになるでしょう。一方、「目標」未達成の場合には、何がいけなかったのか、やり方の問題であるのかそれとも何か他の要因があるのか、「目標」の設定は妥当なものであったのか等々が検証され、次なるタームにおける「目標」の達成に向けて新たな「目標」の下、再スタートを切ることになるのです。

このように事前に策定された「目標」の下で、「目標」達成をめざして業績伸長に邁進しその結果得られた一定期間ごとの「実績」を評価することによって、常に前へ前へと歩みを進めていく組織マネジメントが可能になるのです。