EV走行はかなり限定的
EV走行はクリープ時やアクセルを軽く踏んでいる時の低速に限られるため、ハイブリッドらしさを感じさせるのは加速時のモーターアシストと、アクセルオフやブレーキング時の回生時とエンジン停止時だ。
さらに、マルチファンクションディスプレイを確認すると、80~90km/hくらいで定地走行しているとエンジン走行に切り替わり、さらにモーターを回して発電、充電しているのもかなりの頻度で確認できた。
逆にアイドリングストップは、夏場に長い信号待ちをしていると、バッテリー残量によるがある程度の時間でエンジンが再始動。ハイブリッドではないアイドリング車よりは停止時間が長く感じられたが、プリウスなどと比べると短いようだ。
気になる実燃費は?
さて、気になる燃費だが、マルチファンクションディスプレイの燃費計によると、できるだけ定地走行して、50km/hで18km/L前後、60km/Lで20km/L前後、80km/Lで21~25km/L、100km/Lで16~23km/Lくらい。
もちろん、走行条件や乗車人数などにより異なるのはいうまでもないが、どうやら60~80km/Lくらいが燃費が最もよく、100km/h走行だとガソリン車よりも少し良い程度と推測できる。
今回の走行条件は外気温33~35℃で、高速走行時はアイサイト装着車の「ECO-C」をオンにして走行。エアコンは25℃、1人乗車。
繰り返すがあくまでこの数値は目安で、トータルで174.9km、満タン法で燃費は14.7km/L。そのうち、高速道路や約100km。さらに、10km近い渋滞に2回見舞われたことを考えるとまずまずの数値といえるかもしれない。
走りに魅力を感じたらハイブリッドをチョイス!
さて、XVとXVハイブリッドのどちらをチョイスしようかという問題だが、ガソリンは219万4500円~246万7500円で、XVハイブリッドは249万9000円~278万2500円。人気のアイサイト装着車では31万5000円の差があるが、今回の燃費計測だけで考えると燃費で元を取るのは少し長い時間が必要になるかもしれない。
ガソリン仕様も十分に魅力的だし、走り以外の機能は同じだからハイブリッドをチョイスしなくてもいいだろう。
しかし、冒頭で紹介したように、モーターアシストによるトルクフルな走りはハイブリッドならではの得がたい美点。燃費重視ではなく、例えば高速走行や長距離を走る人で、さらにこの加速に惚れて買う! と判断してもこの価格差は十分に埋まる長所だと実感できた次第だ。