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[浮遊するデザイン ― 倉俣史朗とともに]が開催中

現在、埼玉県近代美術館で[浮遊するデザイン ― 倉俣史朗とともに]が開催中です。1960年代から1991年に渡り、インテリア・デザイン、家具デザインにおいて傑出した仕事を残した、倉俣史朗の世界を是非ご覧下さい。

執筆者:川畑 博哉

現在、埼玉県北浦和の埼玉県立近代美術館で[浮遊するデザイン ― 倉俣史朗とともに]を開催中です。
この展覧会では「浮遊するデザイン」をキーワードに、倉俣史朗の代表的な作品を展示し、あわせて住宅作品やインテリア、店舗の内装の仕事なども紹介しています。また、若き日の倉俣史朗が影響を受けたもの、更には親交のあった美術家やデザイナーの作品もご覧いただけます。
倉俣史朗の多岐にわたるデザインが、時代を超えて愛される理由を探る絶好の機会ですので、是非この機会にご覧下さい。
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会期:2013年7月6日(土)~ 9月1日(日)
開館時間:10:00-17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 (7月15日は開館)
観覧料:一般1100円(880円)、大高生880円(710円)
※()内は20名以上の団体料金
主催:埼玉県立近代美術館
特別協力:クラマタデザイン事務所
企画協力:アートプランニング レイ
協力:JR東日本大宮支社、FM NACK5


倉俣作品を年代を追って展示

会場は館内の2階展示室。エレベーターの扉が開くと正面にアクリルの照明「ランプ(オバQ)」が出迎えます。
展示は1967年の「引出しの家具」から始まります。続いて「変型の家具」へと移り、透明のアクリルや照明を取り込んだ家具が現れ、次第に浮遊感を高めていきます。
やがてエキスパンドメタルによるソファー、ひび割れの入った透明のガラステーブルや曲げガラスのテーブル、そして1989年のカラフルなアクリルの飾り棚で浮遊感は最高潮に達します。
そして最後は、最晩年の作品である、長さが4mを越えるダブルベッド「ラピュタ」(1991年)で締めくくられます。
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1. エレベーターホールに置かれた「ランプ(オバQ)」。
2. 左から「変型の家具 side 1」、「引出しの家具 vol.2 #5」、
「引出しの家具 vol.2 #6」、「引出しの家具」。

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3. 左から「ピラミッドの家具」、「プラスチックの家具 洋服ダンス」、「光の椅子」、「光のテーブル」。
4. 左から「硝子の椅子」、「光の棚」、「照明入廻転キャビネット」。

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5. 左から「インペリアル」、「KYOTO」と「シング シング シング」、「傘立て」、
「トワイライトタイム」、「ハウ・ハイ・ザ・ムーン(シングルとダブル)」、
「椅子に座る椅子」。
6 手前「バー ルッキーノのカウンター天板」、奥「ルネディA、B
(アクリルフロアスタンド)」と「ヨセフ・ホフマンへのオマージュ vol.2」。

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7. 左から「曲げガラスのテーブル」、「ひとめぼれ」、「ミス ブランチ」。
8. 左から「カビネ・ド・キュリオジテ」、「ラピュタ」と「花瓶 “エフェメーラ”」、
「アモリーノ」。

作品に寄り添う8つのTopic

会場には倉俣作品の展示に沿うように、Topic AからTopic Hまでの8つのコーナーで、若き日の倉俣史朗が興味を抱いたプロダクトや、彼に影響を与えた芸術活動や雑誌、実験的な商業空間の創造や設計活動、敬愛するデザイナー、エットレ・ソットサスとの交流、透明な夢の空間・バー オブローモフ、そしてクラマタデザイン事務所出身者の作品を展示しています。
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1.「階段のための住宅」のアクソメ図と模型。
2. エットレ・ソットサスの作品。
3. バー オブローモフの写真とアクリル製の模型。
4. 早くから倉俣史朗と交流のあったインテリアデザイナー内田繁の作品。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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