行動1:いつもとは違うお店で買い物する
当たり前の行動を少し変えてみると、新しい節約の方法や、無駄な支出の減らし方が見つかるでしょう
自分の買い物時の問題行動に気づき、改善するために、なじみのお店には意識して行かないようにしてみましょう。2~3週間くらいと期間を決めておくのがよいですね。
たとえば、よく近所のコンビニに行く人は、そこへ3週間は行かないと決めます。面倒でも、少し離れたスーパーへ食材を買いに行く、コンビニ弁当のかわりに自分で弁当を作る、といった工夫をし、コンビニへ行く必要性を下げます。
そして3週間、支出が減って手元に前より多くのお金が残っていれば、コンビニ通いは自分にとって悪い行動習慣だったと気づくはずです。その行動習慣を変えたため、家計にとって良い変化が生まれたことになります。
いつもより多少不便な環境に身を置くことで、それを克服するために知恵を絞ったりすることが、家計の改善につながるのです。
行動2:「冷蔵庫空っぽデー」を作る
週に一度、冷蔵庫を完全に空にしましょう。在庫が一掃されるため、買った食材を腐らせてしまう恐れがなくなり、使い切る習慣が自然と身につきます。これを繰り返すうちに、購入の際、「これは買い過ぎだ」「この材料は他のストック食材と相性が悪いな」という意識が働くようになります。「食」という、家計の基本部分の現状が、頭の中で整理されます。平日は忙しいという理由で、土曜日を空っぽデーに設定する人が多いようです。
週に一度、在庫一掃をすることで、どこに何があるか、常に一目でわかるようになります。冷蔵庫の中身が把握できれば、特定の食材の無駄にすぐ気づけます。
節約では、安いものを買うことより、買ったものを無駄にしないことのほうが大切です。また、「今ある食材で作る」という行動は、新しい料理のアイデアが生まれ、生活が楽しくなると語る人も多いです。
行動3:携帯電話を使わない
携帯電話は確かに便利であり、仕事をスムーズに進め、円滑で密なコミュニケーションを取るためのツールといえます。一方、日常生活の息抜きに使ったり、携帯電話を触ること自体が好きだったりする人も多く、要件の伝達というよりは、人とのコミュニケーションに利用の重心を置く人もいます。この場合、お金(毎月の使用料)だけでなく、時間まで奪われているといえます。実際、「携帯をいじっている時間はもったいない」と感じている人も結構いるようです。
このような環境を一時的に切り離してみることも、意外と有効です。携帯電話が生活のかなりの部分に影響していたことを実感するでしょう。同時に、なくても意外と困ることは少なく、時間も節約できることに気づく人もいるでしょう。
なくてもよい状況に気づけば、現在払っている使用料も、利用状況の割に払い過ぎていないか、という視点で考えられます。自分に最適な料金プランに変更したり、必要性に応じて利用自体を控えたりすることもできます。
消費税が上がるのに収入は変わらない、という状況の中で家計を維持していくには、今まで当たり前だったこと、習慣になっていることを変えてみると、さまざまなヒントが得られるでしょう。まずは小さなことでもいい。変化を起こして、改善できそうなところを探ってみましょう。
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