東京・神奈川・千葉・埼玉に住む/23区南[目黒・世田谷・大田・品川]

青物横丁、鮫洲、立会川、旧東海道沿いの街(2ページ目)

東海道が当時と同じ姿で残る京急沿線の街青物横丁、鮫洲、立会川は今ものどかな風情。寺社が多くあります。品川からも近く、利便性に加えて風情のある街の様子を見て行きましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

旧東海道沿いは小規模、
幹線道路沿いに大規模物件が

第一京浜沿いのマンション

第一京浜沿いにはマンションも。立会川から大森海岸にかけては規模の大きなものも増えてくる(クリックで拡大)

旧東海道を中心に西に第一京浜、東に海岸通りまでの間は路地を中心に細い道が多いため、この間の開発はどうしても既存の住宅の建替えなど、規模の小さいものになりがち。新築建売一戸建てであれば、こうした場所でも十分建設できますが、分譲マンションなどは難しいところ。旧東海道沿いはかなり住宅、商店が建て込んでいるため、眺望、日当たりその他でやや厳しい場所もあることは覚えておきたい点です。また、大井町を中心に京浜東北線の他駅との間の物件の場合には、けっこう坂が急であることも意識しておきたい点。ご存じのように不動産広告表記では所要時間は80mを1分とカウントしていますが、坂があるとそれ以上にかかりますし、荷物がある時には実際以上に遠く思えることも。実際に歩いて判断してみてください。

 

勝島運河から京浜運河方面

勝島運河は右に曲がって京浜運河と合流する。写真右手に見えているのは京浜運河近くのマンション(クリックで拡大)

さて、その上で、新築マンションですが、大規模なものが建てやすいのは東側の海岸通り、あるいはそれよりさらに東の京浜運河などに近いエリア。そうした場所であれば、200戸以上の規模で、共有施設の付帯された物件が供給されていますが、それ以外の場所では数10戸規模の物件が中心です。価格は単身、カップル向けの40~50平米で3500万円から4000万円くらい。ファミリー向けの70平米台になると6000万円超で、品川からの距離を反映して、高めです。

 

中古は築40年くらいのものから築浅のものまでバリエーション豊富。ただし、都心に近いこともあり、古くなっても、それほどには安くありません。築40年超の40~50平米で2500万円前後、少し新しくなって築30年前後の70平米で3500万円前後、築10年内外になると70平米で4500万円前後というところが目安。ここ数年くらいに建った物件なら70平米で5000万円程度というものもあります。

 

住宅建設中の土地

旧東海道沿いでは間口、奥行きともにコンパクトな住宅が多い。道路の幅や周辺の建物の構造などは要チェック(クリックで拡大)

新築建売一戸建ては60~70平米の土地に3階建ての3LDKで6000万円が目安。前述したように細い路地が多いエリアなので、防災時、ここはどうかという観点は必須です。

 

立会川沿いの住宅

立会川沿いでは古いアパートなども見かけたが、沿線全体としては比較的木造アパートは少なめ(クリックで拡大)

賃貸は品川に近い青物横丁、鮫洲、立会川という順に下がります。ワンルームマンションでは7万円台後半から7万円、2DKでは13万円台から12万円、3DKでは18万円から15万円くらいの幅となっており、アパートはあまり供給がありません。

 

品川寺

品川近くというのに、のんびり、静かな旧東海道沿いのエリア。休日を楽しむ暮らしには良い環境だろうと思う(クリックで拡大)

旧東海道沿いを中心に古い建物や寺社など歴史を感じさせてくれる風物があり、運河沿いにはほっとする風景もある青物横丁、鮫洲、立会川エリア。品川に近いことから家賃、住宅価格が高めなのが難ですが、都心近くで、でものんびりした生活を送りたい人には一度訪れてみる価値があるエリアとも言えます。

 

旧東海道沿い全般の雰囲気については、「北品川、新馬場、品川隣接の歴史ある街」で書いています。このエリアの魅力についてはそちらもご参照ください。


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます