青山に池のある風流な展示場が誕生
完成オープン間近の青山展示場
今年のゴールデンウィーク直前、渋谷区青山に総合住宅展示場「TBSハウジング渋谷 東京ホームズコレクション」(運営:TBSラジオ&コミュニケーションズ)がオープンしました。場所は、こどもの城裏手にある東京都保有地。都心では珍しい広大な敷地に、展示される16棟全棟が「スマートハウス設備」を完備。エリア特性から来場者層も富裕層が期待されるためか、1戸1戸が大規模で豪華なモデルハウスが次々オープンしています。
パナホームのモデルハウスで。説明者の背後には緑豊かな池が眼下に広がる
展示場敷地は、旧淀藩稲葉家の屋敷跡地の一部で当時琵琶池と呼ばれていた湧水池が現存。多数の樹木があり、また自然地形である緩やかな起伏があることが特長。かつ、渋谷駅や地下鉄表参道駅から徒歩圏内でアクセスでき、東京都心に住む従来なら高層マンションターゲットも呼び込める立地にあります。
交通量の多い青山通りから一歩入れば、閑静な高級住宅地。こどもの城や青山学院大学が近いこともあり、ベビーカーの子ども連れや若い男女学生、好感度なサラリーマンやOLなどの通行が多い立地性も特徴といえるでしょう。
さて「全棟スマートハウス」であることは前提として、次に来る「イマドキ一戸建て」のキーワードは何なのか。ガイドが見学した2社のモデルハウスを紹介しながら、読み取ってみましょう。
防災・防犯を優美デザインでくるむ
入口を入って広がるグレートパーラー。ここで客人をもてなす欧州文化を表現
まずご紹介するのは、東急ホームズの「ミルクリーク マスターズ グレイス」。ミルクリークシリーズは北米式輸入注文住宅として知られていますが、今回の商品は伝統と格式の高い英国の都市型住宅をモチーフ。英国の名門インテリアスクール「KLC school of design」と提携するインテリアコーディネーター町田ひろ子氏がプロデュースし、英国の高級ファブリックブランドである「デザイナーズ・ギルド」やアンティーク家具、壁紙や生地といったソフトインテリアで伝統を演出しています。
美しく収納しながら防災する空間「パントリーシェルター」
一方、革新のテーマでは省・創・蓄エネルギーを実現するスマートハウス機能のほか、先進機能とデザイン性を両立させた「美防災」の考え方を提案。組込型防火シャッターと木製サッシを組み合わせて防火・防犯性能や、東日本大震災の1.5倍の水平力にも耐える「パントリー・シェルター」の防災備蓄庫も備えています。こうしたハードな技術を、美しいデザイン性でくるむあたり、本格輸入デザイン住宅を提供してきた東急ホームズの真骨頂といえそうです。
美しくなるためのビューティ&リラックススパ
優美でソフトな輸入住宅と、屋根に太陽光発電パネルや機械的なHEMSを搭載するスマートハウスとは一見両極端にイメージがあり両立しにくい面があったのではないでしょうか。
スマートハウスはどちらかというと木造より鉄骨・鉄筋住宅に親和しやすいイメージがあったのも事実ですが、三井ホームの「スマート2×4」をはじめ、木造住宅だからこそ環境のやさしさが謳えるイメージを前に出しながら、木造住宅メーカー勢のスマートハウス攻勢も強まってきています。