新拠点を読み解く～都心の戸建を楽しむ(2ページ目)

日本初の5階建てモデルハウス第二号

都心での家づくりでテーマになるのが、狭い敷地でもゆったり広く住めるかどうかということ。日本初の5階建てモデルハウスを昨年4月に本所吾妻橋でオープンさせたパナホームは、今回の都心展示場でも2棟目の5階建てモデルハウス「Vieuno5青山」をオープンさせました。

このモデルハウスのベース商品となっているのは、自宅と賃貸、店舗スペースとの併用といった、多様な都市生活に対応できる重量鉄骨「Vieuno（ビューノ）」。特徴としては、業界最大2700ミリのオーバーハングで柱のない空間を実現し、プラン対応力を向上させているほか、各階300-500ミリの床下げで購買天井部分にプラスワンルームを実現させているなど。

同社は1997年より敷地が狭く建築条件の厳しい首都圏の住宅市場に注力し、重要鉄骨構造の3階建て以上の住宅販売棟数は、2013年4月までに累計5600棟に到達。都会への人口回帰を背景に、2012年度4～5階建て住宅受注は対前年度比160％と伸びているそうです（棟数ベース）。

重量鉄骨構造ならであのビッグスパンを活かし、柱や間仕切りの少ない広い店舗やカフェやオフィス空間が実現可能になります。実際、「Vieuno5青山」では1階に店舗併用プランとして「カフェビューノ」があり、風が吹き抜けるオープンな空間に天然素材や古材を用いた自然派オーガニックカフェを演出しています。

また多層階のメリットを活かし、「住む」と「貸す」を同時実現する賃貸併用プラン「スムカス」も提案。「Vieuno5青山」では2階に女性入居者向け賃貸「ラシーネ」（1LDK）が再現されています。女性のお困りごとから実際にニーズを拾い上げ、「収納」や「動線」などに生かされています。

3階には、二世帯の親世帯向けに和室のある落ち着いたファミリーリビングとダイニングキッチン。4階には、二世帯の子世帯向けリラクゼーション感たっぷりのプライベートルームがあり、5階には、都会の喧騒が届かない開放的で広大な天空リビング。屋上には来陽光発電パネルが搭載されたスカイガーデンなど枚挙に暇がありませんが、都市生活者が享受したいあらゆる要素「家事楽」「二世帯」「店舗」「賃貸」「開放リビング」が5つの住宅層に埋め込まれています。

都心の戸建をあえて楽しむ

東京都渋谷区を中心に、目黒、品川、港区といった山の手エリアはかつて高級住宅地でしたが、人口減少や都心居住の流れの中で、若年層やアクティブシニア、DINKSだけでなく、小さな子供のいるファミリー層も戻ってきており、人口世帯数も微増傾向とか。都心居住だからこそ堪能できる住まいの提案がこれからも増えていきそうです。