子どもがいても性別の変更はできる?
できます。しかし、現に未成年の子がいないことというのが条件です。平成20年6月に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の一部を改正する法律」が両院本会議で可決成立されたものの、現在も問題は数多く残っています。実際に性別を変更した人の数
国内で性別変更を行った人の数は!?
また、GIDの人は、研究者の調査を基に全国に約4万6千人いるとの推測もありますが、正確な数値はわかっていません。
増え続けるGID
GIDとは(Gender Identity Disorde)の略。性同一性障害の方の事です。年々GIDは増加傾向にあるとは言われていますが、ただ単に増加している訳ではありません。メディアやマスコミに取り上げられる機会が増えてきたことで、今まで"いないもの"とされていた人たちが、可視化されたことも関係しています。しかし、一方では勘違いで性別を変更されてしまう方もいたり、医療機関においても、一日で性同一性障害であることを認定する診断書を発行してしまう病院も存在しているのは事実です。なので、増えているという表現よりも、情報や個人の在り方が多様化されてきたことにより、男女の二枠だけで性のあり方を表すことができない社会になってきたという捉え方の方が適切なのではないでしょうか。
性別を変えて生きるということ
性別を変えて生きるということ
お金も時間もかかることですし、何よりも身体的な負担がかかるものです。そして変更するまでの間に何年、何十年と精神的な葛藤を続けて来られた方もいれば、変更したものの手術が失敗するケースや、「こんなはずじゃなかった……」と後悔や自殺に至るケースもあります。
一つ私が皆様に知っておいていただきたいことは、性別を変える=ゴールではありません。治療にしても、性別を変えることにしても、それは自分という人間を生きぬいていく為の、通過点であり手段にしか過ぎないということです。性別を変更したからといって、全てが報われる訳でもなければ、終わりがある訳でもありません。それは決して性同一性障害の方にだけ言えることではありませんが、その経験を肥やしにあなたにしかできない生き方を貫いていってほしいなと思います。