海外でのスマホ利用時の注意

海外でスマホ

海外旅行先ではSNSも楽しみたいもの

海外でもそのまま使えて便利なスマホ。ただ、高額請求などの話を聞くと、不安になる人もいるのでは? 海外に到着して携帯電話の電源を入れた途端に、携帯会社からメールが届いたりすると、「アレッ? もしかして、もう課金されちゃった!?」なんて、ちょっと焦ってしまいますよね。

しかし当たり前のことですが、設定さえきちんとしておけば、余計な課金をされる心配はありません。海外でスマホを使って課金されるのは、なんらかの通信が発生した場合のみ。時計やカメラなど圏外でも使える機能なら課金されることはありません(※撮った写真のアップデートなど、通信が発生するものは別です)。

ただ、1点注意したいのが、スマホの場合、アプリが自動的に最新データを確認するために通信をおこなう場合があること。自分からウェブサイトを閲覧したり、アプリを使ったりした覚えがなくても、課金されることがあるので要注意。そうした事態を防ぐために、データ通信に関する設定だけは間違えないようにしましょう。また、最近利用者が増えている格安スマホ・格安SIMは、基本的に海外のデータ通信(国際データローミング)に対応していないので、海外でもネットを使いたいなら事前に準備が必要です。いずれも詳しくは後述します。

海外で使えるスマホの機能

大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)のスマホが海外でもそのまま使えるのは、「国際ローミング」と呼ばれるサービスのおかげ。簡単にいうと、日本の携帯電話会社が現地の事業者と提携していて、そこの設備を利用させてもらえるようにしているわけです。

いまや各社の国際ローミング提携先は世界的広範囲にわたり、一般的な旅行先であれば、かなりの場所でつながりますが、未対応エリアもあります。渡航先でスマホが使えるかどうかは、出発前に以下のサイトなどで確認しておきましょう。
渡航先が国際ローミングの対象エリアだった場合、海外における通信を伴うスマホの使い方としては、大きく以下の4つがあります。

■音声通話(電話)
自分からかけた発信時も、かかってきた電話に出た着信時も有料です。しかも日本で使うよりかなり割高。たとえばソフトバンクの場合、韓国から日本へかけると1分あたり125円~、着信時は1分あたり70円~。ただし、着信があっても無視して電話に出なければ受信側には課金されません(※料金は海外事業者によってことなります。発信時には相手につながらなくてもかけただけで課金されることがあります)。

■携帯メール/SMS
海外でも受信は無料です。送信は有料(1通あたり100円)。電話回線を使っているので、電話が使える状態であれば送受信できます。ちなみに、海外に到着してすぐ携帯会社から届く、パケット定額プランに関するお知らせメールはSMSなので受信は無料です。
スマホ海外SMS

海外に着くと早速メールが届くことも。写真はソフトバンクの「パケットし放題お知らせメール」の一例。SNSなので受信は無料


■携帯メール/MMS
SMSと似ていますが、こちらはデータ通信なので、使える条件は同一ではありません。写真なども送付できるため、サイズに合わせた通信料が発生し、送信・受信ともに有料です。

■インターネット接続
ウェブサイトの閲覧、Eメール、Twitter・Facebook・LINEといった通信を伴うアプリが使えます(LINEを使えば無料通話もできます)。携帯電話のパケット通信、またはWi-Fiと呼ばれる無線LANを利用します。

ちなみに「国際ローミング」には、「音声通話ローミング」と「データローミング」があります。どちらも利用できることが多いですが、一部の国や地域では「音声通話ローミング」にしか対応していないこともがあります。「音声通話ローミング」で使えるのは電話(音声通話)とSMSのみ。「データローミング」にも対応していれば、MMSやインターネット接続もできます。

価格重視なら、格安スマホ・格安SIMの選択肢も

最近は「SIMフリースマホ」や「SIMロック解除(SIMフリー化した)端末」を使う人も増えています。現地の「格安SIMカード」を利用すれば、海外でもそのまま利用することができます。大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)にもSIMロック解除対応機種が多数あります。

海外でのSIMカードの使い方については、記事「海外での格安プリペイドSIMカードの使い方・比較」をご覧ください。

高額請求を避けるには「データローミング」をオフ!

スマホ設定

高額請求を避けるには、渡航前に「データローミング」の項目をオフにしておくこと(iPhone6s、iOS 11.1.2の設定画面の例)

いわゆる高額請求の原因となるのは、MMSやインターネット接続を利用するためのデータ通信です(音声通話(電話)は緊急時以外は“かけない”“とらない”を徹底しておけば、とくに課金はされません。SMSも受信するだけならタダです)。

データ通信には、携帯電話のパケット通信、またはWi-Fiと呼ばれる無線LANを利用します。このうちパケット通信は従量制(※定額プランを利用せず、使った分だけ課金される)で利用すると「パケ死」と呼ばれる高額請求を招く可能性大!! 海外では、必ず各社の海外パケット定額プランを使いましょう。

高額請求を防ぐためにもっとも大切なことは、飛行機への搭乗前に必ずスマホの設定画面で「データローミング」の項目をオフにし、海外到着時に自動的にデータ通信がおこなわれないようにしておくこと(※4G LTE対応端末の場合、「4Gをオンにする」もオフ)。なお、設定方法は機種やOSのバージョン、事業者によってことなるので、事前に確認しておいてください。

データ通信については、現地に到着後、自分の利用スタイルに合わせて改めて設定するのがおすすめです。ちなみにMMSは一部の対応機種など以外は、Wi-Fi環境だけでは受信できません。

海外パケットし放題

各キャリアが提供する海外接続アプリを使うと安心(写真はソフトバンクの海外パケットし放題)

海外パケット定額プランを使う場合には、定額対象の事業者に接続されているかのチェックも必須です(※各社が提供している無料の専用アプリやHPなどで確認できます)。また、海外パケット定額プランは1日単位の課金ですが、これは日本時間が基準となっていることが多いので時差も忘れずに考慮してください(NTTドコモの「海外1dayパケ」、au「世界データ定額」など例外もあります)。

海外パケット定額プランは、日本国内とは料金設定が別です。参考までにソフトバンクの「海外パケットし放題」は、25メガバイト(LTE利用の場合は12.5メガバイト)以上の利用で、1日2980円。従量制よりかなりお得とはいえ、1週間程度の旅行では2万円前後になります。海外パケット定額プランは1日単位なので、「今日はホテルの無料のWi-Fi環境下でだけネットにつなぐ」など使い方を工夫することで節約も可能。割安なレンタルの海外用モバイルWi-Fiルーターを利用するのも一案です。 

具体的な設定方法については、「海外でスマホを使うときの設定方法」を参考にしてください。

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。