欧州の香り漂うデュアリスに乗れなくなる?

日産デュアリス・フロント

現行デュアリスは全長4315×全幅1780×全高1615mmで、価格は257万400円~277万7250円。やや全幅はワイドだが日本や欧州で扱うにはジャストサイズに入る大きさといえるだろう


2007年5月、欧州で鍛え上げた走りを掲げて大々的なデビューを果たした日産デュアリス。3代目プリメーラなどをデザインしたステファン・シュワルツがチーフデザイナーを務め、イギリスを拠点にベルギーやドイツ、スペイン、ロシアなどで試作段階での走り込みを行い、ザックス社製のショックアブソーバーを使うなど、欧州の香りが漂うSUVとして登場した。

当初は英国からの輸入販売だったが、日本分は日産九州工場が生産を受け持っていた。日本での発表会に出向いたが、タレントやモデルなどを起用するのは常套手段で、押切もえを登壇させるだけでなく、河森正治氏デザインによる「パワード・スーツ・デュアリス」も登場させたCMやPVも記憶に新しい。

気になる次期モデルだが、日本導入は見送られ、欧州専用モデルとなるという噂が飛び交っている。正式な発表はないが、もし次期モデルが日本にはないとなるとやはり寂しい。

多すぎるSUVを整理!?

日産ジューク・フロント

ジュークは162万150円~285万750円で、全長4135×全幅1765×全高1565mmとひとまわり小さく、価格もデュアリスよりも手軽でニスモバージョンもカタログモデルとして用意する


一方で日産には、デュアリスの上下をフォローするようにコンパクトなジューク、ミドルサイズで売れ筋のエクストレイルもあるからSUV系はやや多い印象も受ける。さらに、サイズも価格も車格もまったく異なるが、スカイラインクロスオーバーやムラーノなどもある。

2010年のマイナーチェンジを最後に変更は受けていないなど、今年に入ってからは毎月300台~200台前後と、販売台数の落ち込みだけでなく、デビュー時の勢いはどこへやら販促面でも尻つぼみという印象を受ける。

そもそもデュアリスは、VWゴルフやフォード・フォーカスなどの欧州Cセグメントをターゲットに据えたFFベースのクロスオーバーで、4WDを軸とした本格的なSUVではない。

こうした戦略は悪くはないだろう。たとえばMINIクロスオーバーは、MINIというブランドあっての存在感だが、SUVというカタチを使ってタウンユース中心のクロスオーバーを作るのはどのメーカーもやっていることだ。ただし、なんちゃって感が過ぎるとユーザーに見透かされてしまうので、SUVなりクロスオーバーである理由やストーリーは欠かせない。

次ページでは、新車の鮮度を保つ方法について