ドラッグストアでの『青汁売上UP大作戦』!?
都内の私立大に通う女子大生A子は、大学時代に発展途上国支援のサークルなどに所属していたものの、活発なメンバーも多く「自分自身が頑張った! という経験」がないことで自信を持てずにいた。私のところに相談に来た時には、就活で営業や店舗販売の「モノを消費者に届ける仕事」に興味を持っていたこともあり、その分野でアピールできるエピソードを探そうとインターンシップへの参加など検討していた。
しかし私が、
「A子はアルバイト何やってるの?」と聞くと、
「ドラッグストアでのアルバイトです!」と言うので、
「何かお店の商品でこの商品もっと売れたらいいのになぁと思うモノってない?」と聞くと、
「青汁です! 私はちょうど今青汁の店頭試飲販売を担当しているんですが、なかなか売れなくて……」と言っていた。
「じゃあ、今回の夏休みのプチチャレンジテーマは“青汁売上UP大作戦”でいこうか!」と提案すると、
たかが青汁でもその販売数をあげれるということは大きなアピールポイントになる
その後A子は夏休み中にドラッグストアでの青汁販売のアルバイトで、お客様との会話の内容を変えたり、店頭の青汁を説明するポップを変えてみたりするものの、なかなか効果は上がらない。
悩みに悩んだ末、A子がそのお店の店長に提案したのは「青汁試飲の場所を変えさせてください!」というものだった。今まではお店の外で通りすがりの通行人に青汁を勧めていたが、A子が提案したのは店内でレジに並んでいる人に試飲を勧めるというものだった。
なんとその効果は大きく、その月の青汁の売上は前の月の1.5倍に膨れ上がった。
彼女にとっては夏休み中のほんの1カ月ほどの出来事であったが、就活で学生時代に頑張っていたことを聞かれると、「アルバイトです!」と言っていた彼女がある時から、「ドラッグストアで青汁を売ってきたことです!」と言うようになってから、結果が出始めたように思う。まさに課題発見力と企画提案力をアピールできる最高のエピソードになった。
実は夏休み中にできるプチチャレンジとは、今までやっていたアルバイトなどでも十分に出来るのだ。就職活動を控えた大学生は、ぜひ自分の身の周りにあるプチチャレンジのチャンスを見つけて、成功する夏休みを過ごしてほしい。