ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

「iシェアーズ フロンティア株ETF」を徹底解剖!(2ページ目)

2013年7月17日に、ETF運用残高で世界最大手である「iシェアーズ」のETFが3銘柄、東証に上場しました。そのなかでも、国内ETFでは初となる「MSCIフロンティア・マーケット100指数」を投資対象とする「iシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100)」に注目し、徹底解剖してみました。

大山 弘子

大山 弘子

新興国投資・ETF ガイド

数多くの媒体でお金を貯める方法から、海外投資でのお金の増やし方まで幅広く記事を執筆。主に新興国の経済や投資の魅力についてお伝えします。  

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クウェートやナイジェリア、ケニアなど“フロンティア”な国々に投資!

「iシェアーズ フロンティア株ETF」の保有国上位には、クウェートやカタール、アラブ首長国連邦、ナイジェリア、パキスタンといった国々が並びます(図1)。

クウェートが約3割、カタールが約2割を占める

クウェートが約3割、カタールが約2割を占める


いずれも日本からは投資しにくい国ですが、国内ETFの登場で、ぐっと身近になったとも言えそうです。

ちなみに、保有国がどんな国なのかをイメージしやすいよう、GDP成長率の予測値を比べてみました(図2)。ナイジェリアやカタール、ケニアといった国々では、今後も5%を超える高成長が続くとみられますし、クウェートやパキスタン、アラブ首長国連邦でも3%前後の安定した成長が期待できそうです。

5%を上回る成長が期待される国も

5%を上回る成長が期待される国も



また、国民1人あたりGDP(2012年)で比較すると(表1)、エネルギー資源が豊富なカタールやアラブ首長国連邦は日本よりも大きく、クウェートは日本と同程度です。

これに対し、ナイジェリアやパキスタン、ケニアは、個人消費が急拡大する目安とされる1人あたりGDP3000ドルにも達していません。国民1人あたりGDPで見てみると、日本よりも豊かな国と、消費が拡大前夜の国とが混在しています。興味深い指数と言えるでしょう。
1人あたりGDPが1000ドル前後の国から、日本を上回る国まで

1人あたりGDPが1000ドル前後の国から、日本を上回る国まで

次はフロンティア市場とエマージング市場の値動きを比べてみます

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