大人になったゲーマー達
ゲームを買ったのに遊ばず積んでおく人を、積みゲーマーなどと言います
当時は子どもの玩具というイメージも強かったゲームですが、今や大人から子どもまで幅広い層が遊ぶことのできるエンターテイメントになっています。大人になったゲームユーザーの中にも、とにかく工夫してゲームのための時間を作り、クリアに何十時間もかかるというゲームを平気でプレイするという屈強なゲーマーはたくさんいます。
しかし、当然、時間がなくて長くかかるゲームには躊躇してしまうというユーザーもいるはずです。中には、遊びたいんだけどどうしても時間がとれなくて遊べないという人もいるでしょう。遊びきれないのにとにかく買うだけは買って、パッケージを開けずに積んでおく「積みゲーマー」なんていう人達もいるぐらいです。
経験値をお金で買う時代
ファイアーエムブレム 覚醒でも、レベルを簡単に上げることができるDLCが話題になりました
PSP向けのダウンロード専用タイトル「スーパーロボット大戦Operation Extend」では、経験値が2倍になるというDLCが100円~300円で販売されています。ニンテンドー3DS用ソフトの「真・女神転生IV」や「ファイアーエムブレム 覚醒」でも、経験値が簡単に手に入るDLCが話題になりました。
経験値やあるいはゲーム内のお金などが簡単に手に入るDLCは通常想定されているゲームバランスを崩したり、あるいは逆に最初からDLCを購入することを想定したゲームバランスのゲームが登場するようになるといった危機感を感じるユーザーもいて、その存在自体が否定的に言われることもままあります。
ここでは経験値をDLCで販売することの是非は取り敢えず置いておきます。注目したいのは、実際にそういうDLCを購入して簡単にレベルを上げてしまいたいというユーザーがいることです。彼らが何の目的で経験値を買っているのか。強くなったキャラクターで暴れたい、という人もいるかもしれません。しかしやっぱり、時間が無いからDLCで補強してスムーズにクリアしたいという人もいるでしょう。それは、経験値を稼ぐという時間を減らして、長時間のゲーム体験をギュッと圧縮する行為です。
それは、ゲーム体験の密度を上げたい、ということなのかもしれません