炊飯器・炊飯ジャー/炊飯器お試しレポート

アンケートに答えて炊き方を自分好みに!象印の炊飯器(2ページ目)

南部鉄器の羽釜で人気の象印マホービン。後発ながら、高級炊飯器としての地位を確実なものにしています。そんな「極め羽釜」も今年で第4世代となりました。それでは、その実力をご紹介します。

執筆者:戸井田 園子

おいしく炊く鍵を握る「羽釜」の効果

象印・極め羽釜undefined南部鉄器【NP-WS10】

特別仕様(プレミアムグレード)の南部鉄器は羽も含めて一体成型の鉄釜

美味しく炊く技術はいろいろありますが、この炊飯器の最大の特徴は、やはり釜の形状でしょう。広く浅い形は釜全体にまんべんなく火力が行きわたり、米をムラ無く炊きあげてくれます。また、釜の側面中央にある羽部分が「かまどヒーター」の上に乗ることで、羽から下の部分に空気断熱層ができ、高い蓄熱効果と断熱効果で高火力を閉じ込めます。

 
象印・極め羽釜undefined南部鉄器【NP-WS10】

「かまどヒーター」の上に釜の羽が乗ることで、釜を包み込む高火力を実現している

さらに新製品では、この「かまどヒーター」の面積が従来の約3倍になり側面からの加熱を約1.6倍に強化!底・ふたヒーターからの加熱と合わせ、かまどのような強火を実現しています。これにより、お米一粒一粒に熱を行き渡らせ、ご飯の粘りや弾力が引き出せるとのこと。計算しつくされた確かな技術がおいしさを実現しているのだと、感心します。

 

「うるおい二重内ぶた」と「おひつボール」で蒸気コントロール

象印・極め羽釜undefined南部鉄器【NP-WS10】

新たに搭載された「おひつボール」は、炊飯中・保温中ともに蒸気をコントロールしている

ふた側にもおいしさを実現する秘密があります。新製品は、昨年から採用した「うるおい二重内ぶた」に「おひつボール」を追加。炊飯中には余分な蒸気を逃し、保温中は蒸気口を密閉して水分の蒸発を抑えるというように、蒸気を閉じ込めたり逃したりする調湿機能です。この「おひつボール」と「うるおい二重内ぶた」により、炊飯中は“おねば”を釜内に閉じ込めつつ、吹きこぼれを抑えて大火力で炊き続けられるため、もっちりふっくらとした炊きあがりが実現できるのです!


 
象印・極め羽釜undefined南部鉄器【NP-WS10】

昨年から搭載の「うるおい二重内ぶた」は、保温のクオリティを劇的に向上させました!

さらに、この2つの効果でうるおいがキープでき、保温40時間を達成。夕飯に炊いたご飯を翌朝に食べるなど、半日程度であれば炊き立てと変わらない味が楽しめるのは、うれしいですね。しかし、ご飯を40時間保温することは、おいしくご飯を食べるという意味では、決しておすすめしません。あくまで、40時間保温してもおいしい実力があると理解し、早めに食べて下さいね。


 
余談ですが……保温時は、残っているご飯の量に応じて最適な保温温度を調整しているそうです。でも、どうやってご飯の量を測っているか、疑問ではありませんか?ガイドは重量センサーがあるのかと思ったのですが、実は、人口知能AIとふた開閉センサーにより、開閉回数とその長さで何杯くらいのご飯がよそわれたかを推測し、炊いたご飯の量から引き算しているとのこと。炊飯器がいつも何回よそったかカウントしているかと思うと、何となく愛着がわいてしまいました。

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