2007年11月にオープンした沖縄文化の殿堂
博物館での常設展は、総合展示と専門分野ごとの部門展示から構成されています。沖縄の自然、歴史、文化を、「海洋性」と「島嶼(とうしょ)性」という二つの視点から読み解いています。
沖縄は地政学的に、本州や九州などとは全く違う歴史をもっています。沖縄島民が日本国民であるというアイデンティティをもった期間は、長い歴史の中ではわずかな期間です。琉球王国として栄え、中国や朝鮮と深い関係をもち、日本とは外国としての関係をもっていたのです。それが江戸時代の徳川幕府の支配下の薩摩島津藩に注目されるようになり、日本の枠組みでとらえられるようになったのです。
ところが、琉球王国時代の文化や伝統は脈々と現代にまで受け継がれています。博物館の常設展では、「海で結ばれた人々」、「貝塚のムラから琉球王国へ」、「王国の繁栄」、「薩摩の琉球支配と王国」、「王国の衰亡」、「沖縄の近代」、「戦後の沖縄」のコーナーに分かれ、時代を追って沖縄の歴史が物語られています。
展示品を順を追って眺めていると、沖縄の歴史に触れる以上に、日本の歴史や将来に思いをはせることになります。
■沖縄県立博物館・美術館
住所：沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
電話番号：098-941-8200
料金：【博物館常設展】一般400円、高校・大学生250円、小・中学生（県外）150円
【美術館コレクション展】一般300円、高校・大学生200円、小・中学生（県外）80円米小・中学生（県内）は全館無料
営業時間：9:00～18:00（入館は17:30まで）、金土9:00～20:00（入館は19:30まで）
定休日：月曜（祝日の場合は翌平日休館）、年末（12/29～12/31）
公式HP：http://www.museums.pref.okinawa.jp/index.jsp
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