北野異人館街や震災に関するパネル展示が行われている邸宅
ラインの館は、神戸市の北野異人館街で、淡い色彩のクリーム色の外壁が印象的な異人館です。大正時代初期に建築された、木造2階建て下見板張りの壁にオイルペンキ塗りが施された洋館です。ラインの館と言われていますから、ドイツを中心に流れるライン川にゆかりがあるかと思いきや、1978年に神戸市民の愛称募集をしたところ、下見板の横線のラインが印象的であるところから命名されたようです。
実際の建物を見ると、クリーム色の外壁に、ブラウンの横縞が、安定感を漂わせたデザインとなっています。建築主は、フランスから来日したJ.R.ドレウェル夫人です。
建物は主屋と付属屋で構成され、主屋は庭の中央に南に向かって建ち、1階に設置されたベランダは開放感を漲らせています。1階には応接間、居間、食堂があり、2階には寝室が作られていました。ゆったりとした居住空間やベランダがあると、優雅な暮らしができたことでしょう。
現在は、1階の各部屋には数々のタペストリーが展示され、2階には北野異人館街の歴史に関する展示が行われています。中には、1995年の阪神淡路大震災に関するパネルもあります。観光地の建造物とはいえ、巨大地震の影響から免れることはなかったのです。
■ラインの館
住所:兵庫県神戸市中央区北野町2-10-24
電話番号:078-222-3403
料金:無料
営業時間:9:00~18:00
定休日:6月・2月の第3木曜日(祝日の場合は翌日休館)
アクセス:シティーループにて「北野異人館」下車北へすぐ
HP:www.kobe-kazamidori.com/rhine/
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