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「似合う家」プロジェクトが意味するもの(2ページ目)

震災後、消費者、とくに女性の「住まい」に対する価値観が変化してきていることを先日書きました。モノから心へ。便利さから安らぎへ。情報社会から人とつながる社会へ。そんな時代の変化を感じさせる異業種コラボレーションが発表されました。生活者・女性視点でレビューします。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド


店舗

東京・青山にあるBoConcept店舗

今回のダイワハウスの「似合う家」プロジェクトのもう一翼が、「BoConcept(ボーコンセプト)×xevo」。1952年創業のデンマーク老舗家具メーカーですが、アーバンライフを軸に美しく機能的な上質インテリアを世界で展開しています。

コラボコンセプトは「BoConceptが似合う家~都会的な暮らし×心地よい空間×機能美」で、主に都会に住む30-50代男性をターゲットにしています。

「似合う家」プロジェクトの3つの意味

アーバンシック

BoConcptプロデュースによるアーバンシックスタイル

これまでもダイワハウスにとどまらず、ハウスメーカーやマンションディベロッパーなど様々な住宅企業が雑誌やインテリアショップ、大学やコミュニティなどと異業種コラボをしてきました。その意味では特に新しい動きではありませんが、今回のコラボでガイドが注目した点が3つあります。

第一は、インテリアコラボといってもデザインでとどまらず、そのインテリアが表現される所以であるところの世界観や生活哲学のところまでコラボに含めようと取り組まれているところ。「BoConcept」でいえば「アフォーダブル、フレキシビリティ、ファンクショナリティ」、「キャトル・セゾン」なら「四季折々の自然を豊かに感じる暮らし」といったインテリアテーマや世界観が、そのまま住宅空間にも表現されようとしていて、空間全体でそのメッセージを伝えようとしているところです。

「自分に似合う時代」に戻る?

ウッドブラインド

BoConceptプロデュースによるウッドブラインド

第二は、木造住宅の自由さ。ダイワハウスは鉄骨プレハブも多く供給しているメーカーですが、今回のコラボは木造xevo。「木造は建物の自由度が大きく、国産材活用も環境的に求められていること、木造ならではの柔らかさもあり、こうしたインテリア提案住宅にはマッチしやすい」(同社木造住宅グループ長)。

第三に、「自分に似合う家」というカスタマイズ・トレンドです。ハウスメーカー業界は長らく規格型住宅を訴求してきました。部材や建材の規格をある一定範囲内にそろえることで仕入のスケールメリットが効き、コストパフォーマンスがよく顧客も選びやすいという背景がありました。共働きが増えて皆忙しく、部材一つ一つを選んでいる時間も限られるという事情もあったでしょう。自分に似合うかどうかは問題でなく、プロが提案する「環境にやさしい」「子育てがしやすい」メジャーな家に消費者は合わせてきた感があります。

しかしここにきて再び、「自分に似合う」という家族でも子どもでもなく「個」の趣味・センスに再びフォーカスされてきたのは興味深いところ。今の20-30代の、節約志向ながらも「他人と同じはいや」「小さなところでいいので自分のこだわりを主張したい」という世代傾向が出ているのかもしれません。
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