住宅の価格は摩訶不思議な世界です。安ければ「本当に大丈夫?」と思いますし、高ければ「本当に適正なの?」など、様々な疑問にとらわれ心配になってしまいます。同じような建物でも、価格が大きく異なることがあるのも事実です。今回は住宅価格の中でも、そうした疑問や心配を助長する「住宅価格の後出しジャンケン」について考えてみたいと思います。住宅価格のあり方について理解するのにも役立つ話題だと思います。

契約

いざ契約!という段階になっても様々な悩みや疑問を抱くもの。その中でも契約金額が妥当なのか、もっと安くならないのか、など色々と考えてしまうものだ

住宅取得は建築費用だけでも1000万円を超えることがほとんど。土地も含めると軽く数千万円かかってしまいますから、多くの方にとって「人生一度の大きな買い物」となります。だからこそ「建築費はできるだけ安く抑えたい」というのは人情ですし、そのことは住宅取得の一大関心事といえます。

そしていざ建築を決意し契約する(した)段階となったところで、「果たしてその契約金額(取得金額)が適正だったのか?」、「もっとお得に取得できたのではないか?」と思い悩んでしまうもの。これも当然のことであり、住宅を取得を目指す方には必ずついて回ることになります。

価格は住宅取得の永遠のテーマ?

ですから、私がまず申し上げたいのはできる限り納得できる材料を集め、慎重に検討ましょう、ということです。取得のために努力を尽くして納得できたのであれば、後に他のお得な情報に触れたとして住宅価格について納得でき、心が乱される度合いが少なくすむと思うのです。

ジャンケン

「後出しジャンケン」は好まれるものではない。それは住宅営業の面でも同様なのだが、実際には頻繁に行われており、それが住宅価格の不透明感を助長している

仮に納得ずくで住宅取得をしたところであっても、「もしかしたら違う選択があったのでは?」と思うのも人の常ですよね。そんなわけで、私は価格の問題というのは住宅取得の永遠のテーマといってもいいのだと考えています。

また良い住宅を取得できたのかということは、新築時だけでは判断できません。10年後、20年後、30年後に「いい住宅を建てていて良かった!」と思える場面がくるかもしれません。ですから、価格も含めて様々な角度から慎重な検討が必要になるのです。

さて、この住宅価格の問題について消費者の悩みを助長する行為に、「住宅価格の後出しジャンケン」というのがあります(これは私が考え出した言葉ですから、通常このように呼ばれているものではありません)。

後出しジャンケンが好ましくない行為であることは、誰もが共通してもつ認識だと思います。ですが様々な場面で遭遇するものですし、それは住宅取得のシーンだって例外ではありません。そこで次のページでは「住宅価格の後出しジャンケン」の具体的な内容と、どうそれに対処すればいいのかを考えてみたいと思います。