シドニー/シドニー空港・交通アクセス

シドニー国際空港 入国から出国まで

シドニー空港では無料Wi-Fiが利用できる他、ツーリスト向けインフォメーションセンターが充実していて、各種ツアー情報やホテルの予約の他、無料インターネットも利用可能。お得な日本への国際電話の掛け方から入国・出国時の注意、両替や免税店の情報や税金還付の方法など空港を最大限に活用できる情報をお届けします。

松久保 朱美

執筆者:松久保 朱美

オーストラリアガイド

入国・出国の手続き、両替、免税店……シドニー空港の攻略法

シドニー空港

オーストラリア最大の都市シドニー、到着ターミナルはABとCD出口の2か所がある

オーストラリア最大の都市シドニー。成田からは日本航空(日本夜発、シドニー朝発)、羽田からは全日空とカンタス航空(日本夜発、シドニー夜発)の計3便が毎日直行便を運航していて日本からのアクセスも便利です。

さらに関西にお住まいの方に朗報です! 2017年12月14日からカンタス航空が関空からシドニーへ週3便、直行便を就航します。(運行スケジュールはカンタス航空のウェブサイトでご確認ください。)

今回はシドニー空港での入国・出国審査、税関申告の注意点、空港ターミナルの施設や利用できるサービスの紹介、市街地への移動、帰国時の税金還付など、シドニー空港での入国から出国までの注意点と活用方法をご紹介します!

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入国審査と税関での注意

シドニー空港

シドニー空港到着階のロビー中央にあるミーティングポイント、シャトルバスの出迎えもこちらで、休憩できるソファもある

機内で配られる黄色の入国カードは、到着までに機内で必要事項を記入しておきましょう。航空会社によってはビジネスクラス利用の場合、Express Passと呼ばれるカードが入国カードと共に機内で配布されます。このカードは入国審査や税関チェックなどを優先的に受けることのできるサービスです。入国審査や荷物をターンテーブルから引き取ったあとの税関チェックの際にExpress専用レーンがあり、こちらを利用することでかなりの時間が短縮されます。

オーストラリアは検疫に非常に厳しい国です。旅行者の皆さんに注意してほしいのは特に食べ物に関しての申告。加工されていない食べ物に関しては申告が必要で、種類によっては申告の有無とは関係なく持ち込みができない食べ物もあります。

シドニー空港

入国審査場手前に置かれてあるゴミ箱、持ち込みできないものはこのゴミ箱に捨てましょう

持ち込みが禁止されているものとして代表的なものは卵、卵製品と乳製品、缶詰め以外の肉製品、ナッツなどの種子類、生の果物や野菜類です。もし持ち込みできない食べ物を持ってきてしまった場合は飛行機を降りて、入国審査に向かうまでに廃棄する大きなゴミ箱が何か所かに置かれているのでそこで捨ててください。

申告すべきかどうか不明なときは入国カードの質問にYes(申告あり)とチェックをし、税関で説明をするようにしましょう。No(申告なし)とチェックをし、税関チェックで申告すべきものがあった場合、虚偽の申告ということでその場で罰金を科されることがありますので注意しましょう。

2012年9月1日からはタバコの免税枠が250本から50本まで減りました。滞在中のタバコを持ちこむ際も50本までは免税ですがそれを超えると課税対象になり、申告が必要になりますのでこちらも注意しましょう。

自動化入国審査システムSmartGate

SmartGate

パスポートチェック完了の際に出てきた小さいチケットをこのゲートに挿入し、顔認識による本人確認のためのカメラ撮影が行われる(c)Department of Immigration and Border Protection

飛行機が到着したら入国審査場へ向かいます。オーストラリアの入国審査も無人化が進んでおり、有人と無人の2通りの入国審査の方法があります。有人は従来ながらの入国審査官との対面による入国審査。カウンターに並び審査の順番を待ちます。無人はSmartGateと呼ばれる自動化システムでこちらはパスポートにチップが組み込まれているePassportをお持ちの16歳以上の方であれば利用できます。日本人は自動化入国審査対応の国になっているため、有人、無人どちらを選ぶこともできます。

SmartGateは日本語にも対応していますので、英語が苦手な人でも大丈夫です。最初に言語を選択できる画面が出てきますので、こちらで日本語を選択しましょう。その後は機械の指示に従いボタンを押して選択していくだけです。

■SmartGateによる自動入国審査の方法
  1. パスポートをSmartGate kioskと呼ばれる機械に入れます。
  2. いくつか質問が出てきますので、ボタンを押して答えていきます。(日本語を選択した場合はすべて日本語で質問されます。)
  3. 問題なく進んでいくと小さいチケットが出てきますので、必ず受け取ります。
  4. SmartGate

    オーストラリアの入国自動化システムSmartGateによるパスポートチェックの後、小さいチケットが出てくるので必ず受け取って、ゲートへ進もう (c)Department of Immigration and Border Protection

  5. チケットを受け取ったら、駅の改札のようなゲートに向かい、このチケットを挿入します。まっすぐ正面を向き、カメラによる撮影を受けます。この時パスポートの顔写真と同一人物かどうかのチェックをされていますので、できるだけパスポートの顔写真に近くなるよう、メガネをかけている人はメガネをかけ、そうでない場合は外すなどをしてください。
  6. SmartGate

    パスポートチェックの後にこのゲートの前で写真撮影が行われ顔認証の確認が取られ、確認できるとゲートが開き入国審査が完了(c)Department of Immigration and Border Protection

  7. カメラによる顔認識に問題がなければゲートが開き、入国審査が完了となります。
機内で配られる黄色の入国カードはこの後、税関・検疫検査のところで渡しますので、そのまま持っておきましょう。

これらの過程のどこかでうまく進まなかった場合は、係官による対面の入国審査の列に並び直しとなってしまいます。うまく進めば自動化ゲートでの審査の方が格段に審査のスピードが速く、あの長蛇の列に並ぶことを避けることができます。SmartGateについての詳しい情報は移民局のArrivals SmartGateのページでご確認ください。

空港ターミナルのサービスと施設

入国審査と税関でのチェックを終えれば、到着ロビーに出ます。ツアーで参加の方は各旅行会社が目印の看板を持って出迎えしていますので、申込んだ旅行会社の看板を探しましょう。個人旅行で来られた方はここからすぐに市街地へ向かうこともできますが、少し時間を取って空港でのサービスを利用してみてください。

そのまま市街へ移動される方は別記事シドニー空港から市街地へのアクセスをご覧ください!

オーストラリアドルに両替

オーストラリアではほとんどのお店やカフェやレストランでクレジットカードが利用できます。でも電車やバス、その他少額のものを購入するには現金も必要。全くオーストラリアドルを持ってない場合は空港で両替することも可能です。詳しくは別記事オーストラリアの両替をご覧ください。どこで両替するのがお得か、クレジットカードやトラベラーズチェックの注意点についてもご紹介していますのでご参考に!

 

ファストフードやカフェで軽食

シドニー空港

シドニー空港到着ロビー階にあるマクドナルド、到着後に小腹が空いたときに便利

機内で食事をしっかりとれなかったので、空港に到着してすぐにお腹が減った~ということもあります。到着ロビー階にはマクドナルドの他、カフェもいくつかあり、サンドイッチやサラダなどの軽食をオーダーすることができます。通常日本からシドニーへ到着する便は早朝が多いため、すぐにホテルへ移動してもまだチェックインできない可能性が高いです。であれば、急いで空港から移動せずとも空港で少しゆっくりとしてみてはどうでしょうか。

2階(※注)の出発ロビー階に行けば、フードコートがあり、日本食の他、イタリアン、中華などの各国料理、ジュースバー、ファストフード店などもっと多くのお店があります。レストラン以外にもオーストラリアブランドのサーフショップ、カジュアルウエア、アクセサリーなどのお店もあります。
※注)2階はオーストラリアではLevel 1=1階。日本でいう1階はグランドフロア(GF)と呼ばれます。

オーストラリアから日本の友人や家族にポストカードを出したいときは、約一週間の郵送日数を考えると到着してすぐに出しておきたいところ。そんなときには出発ロビー階に郵便局があります。郵便局内にもポストカードが売られていますが、他にも本屋さんで販売されているので、カフェで一服しながら、ポストカードを書いてみては。

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