ギリシャ/ギリシャ基本情報

ギリシャの夏(6~8月)の気候・服装・祝祭日

地中海性気候のギリシャは、その眩い陽光と紺碧のエーゲ海などのイメージから、年中泳げる常夏の国というイメージを持たれがちです。しかし日本と同じよう に四季があります。夏はハイシーズンで6、7、8月で年間訪問者数の5割近くを占めます。年間300日近くが晴天ですが、日本とは雨季が逆で、冬に多くの雨が降り、夏は晴天が続きます。この時期の法定祝祭日についても紹介します。

有馬 めぐむ

執筆者:有馬 めぐむ

ギリシャガイド

ギリシャの夏(6~8月)ギリシャ観光のハイシーズン

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夏は芸術祭の季節。遺跡の劇場イロド・アティコス音楽堂でのオペラ公演

夏はギリシャ観光のハイシーズン。6、7、8月で年間訪問者数の5割近くを占めます。眩い陽光と青い海のビーチリゾートを楽しみたい人は断然、夏のギリシャへ。欧米の観光客の目的はビーチリゾートが大半なので、エーゲ海、イオニア海の島へのフライトや船便がどっと増え、世界中からチャーター便で旅行者がおしよせる季節です。

夏のギリシャはイベントが目白押し

ギリシャでは1年のうち、300日近くが晴天で、夏季は雨がめったに降らないので、映画、コンサート、演劇などは、夜間の屋外での開催がメインになりま す。主に6~9月は演劇、オペラ、現代舞踊など様々な芸術の舞台が目白押しのアテネ・フェスティバルが開催されます。アクロポリスの丘にあるイロド・ア ティコス音楽堂を中心に開催され、遺跡の劇場で繰り広げられる舞台は、通常の劇場で鑑賞するより雰囲気が素晴らしく、一見の価値があります。

この音楽堂に並ぶのが、南ギリシャ、ペロポネソス地方の町エピダヴロスの古代劇場で催されるエピダヴロス・フェスティバル。主に7、8月、ギリシャ悲劇を中心とした演劇の祭典には世界中から古代劇ファンがやってきます。

アテネ・エピダヴロス・フェスティバルの料金は演目によりますが、有名演出家による舞台の一番高い席でも50~60ユーロぐらいなので、ぜひ一度、鑑賞してみるのもおすすめです。

アテネ・エピダヴロス・フェスティバル公式サイト(2013年)

夜は輝く月が美しく、毎年8月の満月が輝く週末には、ギリシャ全土の遺跡や博物館の一部が夜間無料解放されます。青い月の光に照らされる遺跡は、昼間とはまた異なる幻想的な魅力があります。

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世界中からの観光客で賑わうミコノス島

その他にも地方や島々のリゾートで地域色溢れる楽しいフェスティバルが多く開催されます。とにかくハイシーズンなので、ホテルはどこも満室に近い状態ですし、観劇、フライト、クルーズ、全てにおいて早めの予約が必要です。

また8月の首都アテネはバカンスのシーズンで、市民も徐々に休みをとってリゾート地に出かけていくため、特に後半は人が少なくなります。カフェやレストランもクローズしたり、開いているカフェなども異様に空いている状態になります。8月のアテネ滞在で行きたいレストランがある場合などは、開店しているか前もって確認が必要です。

法定祝祭日は移動祝祭日である聖神降臨祭翌月曜日(復活祭から50日目の五旬節の翌日)、毎年8月15日の聖母被昇天祭です。銀行、郵便局、商店等は休み、大半の遺跡や博物館は入場時間は短縮されますが、無料になります。

夏の服装

Tシャツに短パンやサマードレスなどの真夏の軽装でいいですが、朝夕は冷えますし、特に島では風が強い日も多いので、長袖のコットンセーターや薄手のジャ ケットなどを持参する方がいいです。クルーズのディナーや高級レストラン、夜の観劇などの際は、多少ドレッシーな装いをする方がいいでしょう。

毎年7月中旬から8月末までは大型ショッピングモールや各商店でサマーセールが開催されます。ビーチリゾートの観光国として、サマードレスやサンダルなどはとても可愛いものが多いので、現地調達もおすすめです。

日中は35度以上の日も多く、強烈な陽射しなので、ビーチではもちろん、観光名所や街歩きでも日焼け止め、サングラス、帽子、ペットボトルの水などは必携。とても暑いですが、湿気の少ない地中海性気候なので、日影のカフェテラスなどに行けば爽やかで、冷たい飲み物を飲めば十分涼しさを感じます。

ビーチでは泳いでぬれた体もデッキチェアでくつろぐうちに乾き、足に付いたビーチの砂もさらさらと落ちるので、ベタベタしないのがギリシャのビーチのいいところです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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