ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

夫との会話で持続可能な家計を目指そう!(2ページ目)

生活トレンド研究所が行った「一般生活者の景況感と家計」に関するアンケート調査によると、半数以上の女性が定期的な貯蓄を行っている一方で、家計の現状を把握できていない、マネープランを夫婦で話し合わない人も多いことが分かりました。今回は、調査結果を紹介しながら、夫と家計について話し合うコミュニケーション術についてご紹介します。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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家計の情報共有と長い目で見たマネープランが大切

ライフプランセミナーで教わったから、作ってみよう!

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高額の買い物や住居費、保険料の引落しは、夫が関わる場面も多いものの、食材や日用品の買い物は妻が行う場合が多いので、その流れで家計管理も妻が行う割合が高くなっています。

お互いが持っている情報を時々共有し、長い目で見た将来のマネープランについても話し合うことが大切なのですが、同調査では、「夫婦間でマネープランの話し合いをしていない」と回答した人が41.4%に上りました。

特に40~50代夫婦はその割合が高く、「どちらかに家計管理を任せっぱなしにして、情報共有や話し合いをしていない」傾向があります。

家計管理は、家計簿などの手書き派とパソコンなどのソフト派に分かれますが、夫婦のどちらかがメインで記録しつつも、お互いがいつでも見られる状態にしておくか、定期的に状況を共有する機会を持つことが大切です。毎月は大変、という方は、半年や1年に一回でも家計の決算をお勧めします。

夫との会話で、持続可能な家計を目指そう!

妻が家計の話し合いを希望していても、夫が取り合ってくれないケースもよくあります。子どもの進学費用など、家計のやりくりが厳しくなっても、夫が耳を傾けてくれない、という奥様もいました。

様子を伺ってみると、例えば、夫に漠然と「ねぇ、進学塾、どうする?」と切り出すそうです。けれども「あ~、任せるよ」と言われておしまいとのこと。そんな場合は、妻が事前に塾の資料を2,3候補集め、「それぞれかかる費用と教育プログラムはこうだけど、どれがいいと思う?」など、具体的な相談をしてみてはいかがでしょうか。そこまで選択肢があれば、乗り気になってくれるご主人も多いと思います。その他、お互いの得意分野を活かして……

●家計の現状や今後のライフプランなど、妻が書けるところから紙に書き出して、パソコンが得意な夫に表計算で整理してもらう
●パソコンができる妻ならば、先に表計算で作成しておき、夫に『ここまで作ってみたんだけど、何か見落としているところあるかしら? 改善する優先順位はどう思う?』と聞いてみる、などもあります。

これまで話し合う機会を持てなかった方でも、子供の進学(塾代・大学費用等)、子どもが成人した後の夫婦の暮らし方(これからは、夫婦で旅行に行きたいなど)、妻の仕事の再開や転職・退職、夫婦の定年などは、今後のライフプランや家計管理を見直すいい時期です。少しずつでも話し合う時間を作って、夫婦でいつまでも安心できる持続可能な家計を目指していってください!

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