ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

夫との会話で持続可能な家計を目指そう!

生活トレンド研究所が行った「一般生活者の景況感と家計」に関するアンケート調査によると、半数以上の女性が定期的な貯蓄を行っている一方で、家計の現状を把握できていない、マネープランを夫婦で話し合わない人も多いことが分かりました。今回は、調査結果を紹介しながら、夫と家計について話し合うコミュニケーション術についてご紹介します。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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【記事のINDEX】
定期的な貯蓄をしている人は、女性の方が多い……1P目
貯蓄額を知らない人も女性の方が多い!? ……1P目
夫との会話で、持続可能な家計を目指そう!……2P目

定期的な貯蓄をしている人は、女性の方が多い

私は貯めているつもりだけど、このままでいいのかな?

私は貯めているつもりだけど、このままでいいのかな?

オールアバウトが運営するマーケティング・チャネル「生活トレンド研究所」が、「一般生活者の景況感と家計」に関する調査を実施したところ、半数以上の女性が定期的な貯蓄を行っていると回答しました。(毎月:46.0%、2~3ヶ月単位:5.2%、半年に1度:2.5%)。女性はしっかり者が多いといわれますが、特に妻が中心となって家計管理をしている場合は、貯蓄も計画的に行われている傾向があります。また、貯金をしている人に対して、その目的を聞くと、20代~30代は「子どもの教育資金」、40代~50代は「老後の生活費」が1番多いという結果になりました。

貯蓄の目的

貯蓄の目的


20代~30代でも、老後のために貯めている人が多い点は、堅実で素晴らしいと思います。ガイド平野のところに相談にいらっしゃる若い世代の方も、「老後が心配」と言う方が多いので、早くから意識して貯めている人が多いのだろうと思います。「生活予備費」については、将来のための貯蓄はキープしつつ急な出費用に備えるならいいのですが、中には「生活費が足りない都度、頻繁に引き出す」人もいるようです。その場合は、他の目的用の貯蓄もできていないケースが多く、結果的に貯蓄が増えていないので、根本的に家計を見直す必要があります。また、住宅や車など、その目的だけに貯蓄をする人も見かけますが、人生全体を見渡した貯蓄を心がけてほしいと思います。
「4つの口座」で貯まる!家計管理術

貯蓄額を知らない人も女性の方が多い!?

女性は堅実派が多いという印象の一方で、現在の貯蓄(資産)額について「わからない」と回答した女性が、14.3%いることも分かりました。
貯蓄(資産)額

貯蓄(資産)額


共働き夫婦の場合、「生活費など共通する項目を分担して支出し、後は自由」「お互いの収入については、あまり触れない」という方もいるようです。その場合は、夫(世帯全体)の貯蓄額は分からない、ということになるのでしょう。また、専業主婦の場合、「夫から毎月の生活費を渡されて、その中でやりくりをしているので、夫の収入全体については知らない」という方も多いようです。毎月のやりくりで妻自身が貯蓄をしていたとしても、夫がどれくらい貯めているのか分からない、という話もよく耳にします。

たった一度の人生、途中で貯蓄が尽きないような計画を!

たった一度の人生、途中で貯蓄が尽きないような計画を!

今わが家にいくらお金があるのか、いくら収入があって、何にどれくらい使っているのかを知らずに人生を過ごすということは、今、車にガソリンがどれくらい入っているのか分からない。この先、どこでどれくらい給油できるか分からないまま、ドライブを続けるようなもの。それってとても不安ですよね。

お互いに「相手が持っている(貯めている)だろう」「何とかなるだろう」と思っている人は、いざ、住宅購入や子どもの進学、老後などでお金が必要な際、「思っていたより貯蓄がない!」ということになりかねません。万が一、途中で貯蓄が尽きてしまったら、家族が安心して暮らしていくことができなくなってしまいます。

>>夫との会話で、持続可能な家計を目指そう!
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