子供向きに見えて、実はギャン泣き必至のモンスター映画!
『ジャックと天空の巨人』(2013年度作品)
子供の頃に読んだ童話「ジャックと豆の木」。これが実写映画になりました。「さあ、子供を連れて見に行きましょう」と、子連れで鑑賞した方は大変な目に合われたかもしれません。なぜなら、童話にも登場した巨人がハンパなく怖かったからです!
ジャックが持ち帰った豆がどんどん大きくなって、お姫さまをさらって天空へ。そこは恐ろしい巨人の世界だった……という物語。この巨人が降りてきて人間たちに襲いかかるのですが、これが漫画「進撃の巨人」を彷彿させるスペクタクル! 大量の巨人が、ノシノシ追いかけて来るシーンだけでも背筋がゾワゾワするし、人を踏み潰していたような気も。お子様が見たらギャン泣きのザ・モンスター映画でしょう。でもアニメ好きの大人はモンスターの残虐性に大喜びかも。女子的にはモンスターより、騎士を演じたユアン・マクレガーがオススメ。まだまだ小僧のジャックより、ユアンの凛々しさにドキドキですよ。
監督:ブライアン・シンガー
出演:ニコラス・ホルト、エレノア・トムリンソン、スタンリー・トゥッチ、イアン・マクシェーン、ビル・ナイ、ユアン・マクレガーほか
『グレムリン』(1984年度作品)
スピルバーグが製作に名を連ねているので、公開当時はスピルバーグ映画のように扱われていましたが、監督はジョー・ダンテ。プロフィールを見ると一貫してホラーや奇妙な世界を描いた映画が多く、遊び心とゲテモノ系は得意の監督。この映画もそんな悪趣味テイスト満載で、モグアイの可愛さに惹かれて子供が見たら、ギャン泣きする映画に仕上がっています。
物語は、チャイナタウンの骨董屋で不思議な生物モグアイを手に入れたことから始まります。モグアイを飼うには「水に濡らさない」「太陽光線にあてない」「真夜中に食べ物を与えない」というお約束がありますが、これが破られ、モグアイは邪悪なグレムリンとなって町をパニックに陥れるのです。まさに天使から悪魔に変身したモンスター! グレムリンが人間的生活を謳歌している様子などユーモアも多々ありますが、増殖していく様は不気味で、凶暴性が怖さを生み出しています。
監督:ジョー・ダンテ
出演:ザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ、ホイト・アクストンほか
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