アイルランドの英雄たちが大集合
みずからの名前を冠するストリートを見下ろすオコンネル像
ダブリンの街を北と南に分けるリフィーリバー。その川と垂直になる形で、ダブリン北側のメインストリート・オコンネルストリートがあります。
パーネルストリートが交差する場所にはパーネルの像がある
ダブリンの道路は大きなところでも2車線が普通なのですが、オコンネルストリートは上りと下りともに2車線ずつの4車線の大きな道路。中央には中洲があり、オコンネル像をはじめ、ジム・ラーキン、スチュワート・パーネルなど、アイルランドの歴史に深く 関わった人たちの銅像が数多くあります。銅像が街の至るところにあるダブリンですが、これほど一カ所集まっているところは他になく、このあたりもオコンネルストリートの特徴といえるでしょう。
レンガ造りの建物など、比較的古い印象の建物も多くあり、洗練された南側とは一味違う雰囲気になっているのですが、古ぼけて見えるそれらの建物の多くはイースター蜂起や内戦で崩壊し、修復や再建を余儀なくされたといわれています。
ダブリンの昔と今を伝える「中央郵便局」と「スパイア」
オコンネルストリートでもひときわ目を引く建物「中央郵便局」とジム・ラーキンの銅像
オコンネルストリートの中央には、アイルランドの独立をめぐって起こったイースター蜂起の舞台になった「中央郵便局」と街のランドマークでも あるモニュメント「スパイア」があります。
空に突き刺さるように伸びる「スパイア」
空に突き刺さるように伸びるスパイアは、2003年に完成。こちらも通りの中洲にあり、その根元は格好の待ち合わせ場所になっています。スパイアは夜になると先端から光を発するのですが、この近辺で少し迷った場合、この光を目指して歩いてくれば簡単にスパイアまで戻って来れます。周囲にはあまり高い建物はありませんので、夕闇の中でも簡単に光をみつけることができるかと思います。
郵便局のすぐ横にはリフィリバーの北側のエリアで一番大きなショッピングストリート・ヘンリーストリートがあります。北側でショッピングを楽しむなら、デパート2つに大きなショッピングセンターが1つ、ファッション関連の路面店がたくさんあるこちらがおすすめです。
ジョイスとともにアイリッシュブレックファストを
アイルランドを代表する作家の1人ジェームス・ジョイスの像
スパイアの真横、ヘンリーストリートのちょうど逆側にはアイリッシュブレックファストがおトクに食べられるお店「kylemore」があります。このお店はスパイアのすぐ横というだけでなく、アイルランドの文豪ジェームスジョイスの銅像もお店の真横にあり、とにかくロケーションが抜群。運が良ければ、ジョイスの像がよく見える席でブレックファストが食べられるかもしれません。
「スパイア」の真横にある「kylemore」
アイリッシュブレックファストのお値段は4アイテム+トーストで5.95ユーロ。アイテムを増やすと1ユーロ/1アイテムが加算されるシステムなのでボリュームは自分で調整できますが、お茶のみでの利用もおすすめです。
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■kylemore(カイルモア)
住所:O'Connell St, Dublin 1
営業時間:12:00~21:00
老舗デパートやアイリッシュ・ファストファッションの店も
クラシックな時計が目印。老舗デパートの「CLERYS」
オコンネルストリートには、1853年創業の老舗デパート「CLERYS」やアイルランドのファストファッション店「PENNYS」もあります。ショッピングを楽しむ人の姿も多く、昼間はとにかく人通りが多いのも特徴です。
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■CLERYS(クレーリーズ)
住所:18-27 Lower O’Connell Street, Dublin 1
営業時間:月~水曜・金曜9:30~18:30、木曜9:30~21:00、土曜9:00~19:00、日曜12:00~18:00
■PENNYS(ペニーズ)
住所: O’Connell Street, Dublin 1
営業時間:月~水曜8:30~20:00、木・金曜8:30~21:00、土曜8:30~19:00、日曜11:00~19:00
いつも人がいっぱいの「PENNYS」
それが夜22時以降になると一転、ひっそりとした雰囲気に。アイルランドのお店は飲食店などを除いて週数日以外は18~19時頃に閉まる所が多いです。
ダブリン空港からエアコーチで市内に出る場合、多くの人がこのストリートで下車します。昼間なら何の問題もないのですが、夜遅くに着いた場合は寄り道はせず、直接ホテルに行き、観光は翌日にゆっくりされることをおすすめします。