半分しか使えない大型シンク、まな板もいつもガタガタ
失敗事例-その1
コンロやシンクに目を奪われがちだが、その間に挟まれた調理スペースのサイズにも目を向けて。
キッチン選びには時間を掛け、コンロは3口タイプのIHに、食器洗い機もビルトイン、シンクも大きなサイズを選んだ。満足のいくプランとなったはずなのだが、実際に使ってみると、切ったり盛り付けたりの調理スペースが狭く使いにくい。
結局、シンクの上にプレートを渡して、その上で作業するしかなく、まな板で包丁を使うたびにガタガタと不安定な上に、せっかくの新しいシンクがいつも半分ふさがれている状態に。料理をするたびに失敗したかもと後悔している。
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-1
キッチンリフォームで注意したいのが、切ったり盛り付けたりする調理スペースの確保です。使いやすくするためには、幅45cm以上が必要です。特に注意したいのがコンロ側、シンク側が共に短いL型や、I型でもコンロやシンクを大きくした時です。その分調理スペースが狭くなりますので注意しましょう。冷蔵庫が買い替えられない?10年後を考えて不安に
失敗事例-その2
冷蔵庫スペースのサイズだけでなく、開き勝手、搬出入の経路も大事なポイント
結局、男性4人掛かりで冷蔵庫を持ち上げて、キッチンカウンターの上から通し、設置することはできたが、この冷蔵庫が壊れたら誰が出すのだろうと不安になってきた。
また今の冷蔵庫のサイズに合わせてスペースを作ったので、今後大型タイプやワイドタイプに買い替えることができないと気付き、まだ先のこととは言え、せっかくの新しいキッチンなのに、失敗したかもと手放しで喜べなくなってしまった。
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-2
家電製品の寿命は、一般に10年程度です。キッチンの寿命はもっと長いのですから、家電製品は途中で買い替えることを念頭にリフォームの計画を立てましょう。キッチンが新しくなったら料理が楽しくて大型のフリーザーを購入した人もいます。特に冷蔵庫まわりは余裕をもってプランしましょう。油料理の後、つるつるすべる危険な床
失敗事例-その3
熱い鍋を持って歩くこともあるキッチンでは、足元が滑りやすいととてもキケン。
結局いつもキッチンマットを敷くことになり、せっかくの床材が見えず、残念な結果となってしまった
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-3
油跳ねは広範囲に広がり、足元にもたくさん飛んでいます。キッチンでの床材選びは、掃除がしやすいのはもちろん、ツルツルとした滑りやすい素材は避けるのが失敗しないコツです。またマットを敷くなら、シッカリとした滑り止めがついたタイプを選びましょう。ほんのちょっとなのに、大幅に予算オーバー
失敗事例-その4
ひと口にキッチンの移動と言っても、動かす方向によっても費用は変わる。業者からアドバイスをもらいながら、理想のプランを目指して。
結局、キッチンセットの交換のみになり、希望のリフォームは諦めることになった。
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-4
ひと口にキッチンの移動と言っても、動かす距離や方向によっても費用が変わることがあります。リフォームのコストダウンは、これをやめたら値段が下がるというものではなく、多方面からの検討が必要です。業者からアドバイスをもらいながら、理想のプランを目指しましょう。カフェ風のはずが、数年でカウンターが黒く変色
失敗事例-その5
炊事中は、塗れたザルや鍋をちょっと置いておく一時置きをすることも多い。
結局数年で黒く変色し、腐ってしまった。
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-5
炊事中は、使ったザルや鍋をちょっと置いておく一時置きすることがよくあります。サービスカウンターは、この一時置きにちょうど使いやすい場所。濡れたものを置くことが多いので、水に強い素材を選んでおきましょう。夏の暑さが直撃、食材が腐るキッチン
失敗事例-その6
キッチンは食材を扱う場所。南や西向きのキッチンは、日差しを遮る工夫を忘れずに。
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-6
いくら素晴らしいシステムキッチンを取り付けても、環境が悪ければ快適にはなりません。キッチンはエアコンから遠いことも多く、環境を整えるのが難しい場所。他の部屋以上に、風通し、日当たり、冷暖房など、快適であるよう気を配りましょう。北向きの場合は床暖房を付け、南や西向きの場合は日差しを遮り風通しよくしておくと快適になります。ゴミ箱がジャマなキッチン
失敗事例-その7
ごみ箱を置くスペースにも広い面積が必要に。プラごみを洗った後に乾かすスペースも欲しい。
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-7
ゴミの分別化が進み、ごみ箱を置くスペースに広い面積が必要になっています。キッチンリフォームの計画の際には、ごみ箱置場を忘れずに入れましょう。またプラごみを洗った後に乾かすスペースが無くて困っているという声も。水切りラック置き場や、吊るして干せるよう洗濯物ハンガーを引っ掛ける場所を確保しておくと便利です。出し入れしにくい収納、いつのまにか死蔵品置き場に
失敗事例-その8
イマドキは、手軽に取り付けできる使いやすいウォークインパントリーも(LIXIL)
しかし奥行きが深すぎて使いにくく、奥のほうに仕舞い込んだキッチン家電や鍋は日の目を見ることが無く、食品は賞味期限が切れてしまうなど、あちこちで死蔵品が生まれている。
キッチンリフォームのワンポイントアドバイス-8
使いやすいキッチン収納にするポイントは、全てが見渡せて、出し入れしやすいことにあります。奥行きが深い収納をたくさん作っても、奥にあるものは二度と使うことがなかったり賞味期限が切れたりと、死蔵品置場を作るだけ。どう仕舞うかではなく、どう出し入れするかを考えて計画すると、使い勝手のいい収納になります。収納の作り方次第で、食卓のメニューも変わります。下記に毎日の食事作りがラクになる、メニューが考えやすいキッチン食品庫について詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
キッチンリフォームは、それぞれの生活スタイル、そして今の家の間取りによって相応しいプランが変わります。大人気の対面キッチンへのリフォームでも陥りやすい失敗があり、下記で詳しくご紹介していますので、どうぞご覧下さい。
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