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娯楽に徹したスパイアクション!

60年代は007シリーズの大ヒットで類似のスパイ映画が多数作られましたが、この映画は007に真っ向勝負を挑むのではなく徹底的に娯楽に徹したストーリーと主人公フリントの魅力的なキャラクターが受けて『007サンダーボール作戦』が公開中という不利な時期の公開にも関わらず、ヒットしました。

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娯楽に徹したスパイアクション!

ジェームス・コバーン演じる元凄腕スパイのデレク・フリントは、あらゆる武道の達人にして頭脳明晰、女性にもモテモテ! 美女をはべらせ悠々自適で優雅な日々を送っていたが、アメリカ大統領らの要請を受け、世界征服を企む犯罪組織ギャラクシーの陰謀を阻止するべく戦いに挑んでいく!

60年代は007シリーズの大ヒットで類似のスパイ映画が多数作られましたが、この映画は007に真っ向勝負を挑むのではなく徹底的に娯楽に徹したストーリーと主人公フリントの魅力的なキャラクターが受けて『007サンダーボール作戦』が公開中という不利な時期の公開にも関わらず、ヒットしました。

決して二枚目ではなくどちらかと言えばアクの強い個性派のコバーンが、この作品ではジェームス・ボンドも顔負けのスーパーヒーローを本当に楽しそうに演じていますフリント役は彼しか居ない!と思う位、キャラクターにピッタリのはまり役でした。

格闘シーンでは当時まだ洋画の世界では珍しかった本格的な空手の技で敵を倒すのが、観ていて、とても新鮮でした。ジェームスコバーンが東洋思想や武術に傾倒しブルース・リーにカンフーの指導を受けていた、と言うのは有名な話ですがその他にも、ヨガからヒントを得たと思える荒唐無稽なシーンなど色々と出てきますのでそういう場面に出くわしたら遠慮なく突っ込んで下さい(笑)

のちに大ヒットしたスパイコメディ『オースティン・パワーズ・デラックス』の冒頭で、TVをつけるとこの作品が放映されている、という場面がありましたがおそらく才人マイク・マイヤーズもこの作品をリスペクトしていたのではないでしょうか。

■電撃フリント/GO!GO作戦
・監督: ダニエル・マン
・出演:ジェームス・コバーン、ギラ・ゴラン、リー・J・コッブ
・1966年、アメリカ映画

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