住まいの小さな工夫で、うっとうしい雨の日をもっと便利に快適に
雨の日が続くと、部屋の中はジメジメ、洗濯物はたまるし、カビは生えるしで本当にうっとうしいですよね。でもそんなゆううつな日々も、住まいの小さな工夫で、気持ちよく爽やかに暮らせるようになります。今回は、雨の日の悩みをスッキリ解決、毎日快適に便利に暮らせるようになる、住まいの簡単リフォームのアイデアをご紹介します。部屋がサラサラ快適に、壁紙の上から張る&塗るリフォームのアイデア
部屋内の湿度が上がり過ぎると、あちこちがジメジメ、ベタベタして気持ちが悪いだけでなく、家の臭いが強く感じられるようになったり、カビやダニ、衣類の虫が繁殖しやすくなったり、汗が蒸発しにくいので熱中症になりやすくなったりなど、室内環境が悪化します。そこで壁面を使った簡単なリフォームで、室内環境を快適に整えましょう。6畳の部屋なら、床の面積は約10平方メートルですが、壁の面積は約25平方メートルもあるため、この壁にどんな素材を使うかで、室内環境をコントロールすることができます。
部屋の湿度をほどよく調節してくれる、壁紙の上から張ることができるタイル状の壁材。トイレ臭・タバコ臭・ペット臭などの部屋の臭いを軽減させる効果もある(消臭リフォームのポイント、気になる家の臭い対策法より)
室内環境を整えてくれる壁材には、湿気や有害物質を吸着し、消臭機能を持ったタイル状の建材エコカラットや、漆喰や珪藻土などの塗り壁、無垢の木の板などがあります。
最近では今あるビニールクロスをはがさずに、そのまま上から張ったり塗ったりできるリフォーム用壁材が増えているので、それらを利用すれば工事はとても簡単、DIYでも可能です。
壁紙の上から塗ることができる自然素材の塗り壁。調湿、消臭機能に優れている(部屋の湿気対策リフォーム、壁紙の上から手軽に塗り壁より)
調湿機能を持った壁材は、雨の日に部屋内の湿度が上がると余分な湿気を吸収し、冬の乾燥した季節になると今度は湿気を放出して、空間を快適に保ってくれます。何よりビニールクロスとはひと味違う風合いで、インテリア性も格段にアップ! 壁面を使った簡単リフォームで、雨の日も快適な部屋にしましょう。
雨の日でも洗濯物が干せる、物干し場を確保するリフォームのアイデア
雨の日が続くと困るのが洗濯物です。部屋干しをしているけれど、物干しハンガーはいつも出しっ放しで片付かない、浴室に干しているけれどお風呂に入るたびに片付けるのが面倒など、苦労している人も多いのでは? そこで、雨の日でも思い切り洗濯物が干せる場所を作るリフォームをしてみましょう。便利に使えるのが、天井や壁に取り付ける部屋干しハンガーです。使う時だけ引き出して洗濯物を干し、使わない時は畳んですっきり収まるので、収納場所に苦労することがありません。手動タイプならリフォーム工事はとても簡単。天井や壁の下地にシッカリと留めるだけで完成です。
天井取り付けタイプの部屋干しハンガー。シンプルなデザインなので寝室に取り付けても違和感が無い。取り付けの際には下地をしっかり確認して(洗濯物の部屋干しが楽に、物干しユニットのリフォームより)
部屋干しユニットを選ぶ際には、耐荷重をよく確認することも忘れずに。上の写真は竿1本あたり8kgのタイプです。また部屋干しの臭いを抑えるには、早く乾かすことが肝心ですので、サーキュレーターや除湿器などを併用して効率よく乾かしましょう。
一戸建ての場合は、バルコニーに屋根を取り付けたり、庭にサンルームを設置するリフォームをすれば、いつでも安心して洗濯物が干せるようになります。窓上の外壁にオーニングを取り付けるリフォームもおすすめです。雨の日だけでなく、強い日射を遮る日よけにもなるので夏に涼しく過ごすことができるようになります。
バルコニーに屋根を取り付けておけば、雨の日はもちろん、洗濯物を干したまま安心して外出できるようになる(ベランダ・バルコニーを快適にするリフォームより)
窓を開けるだけでは防げない、浴室のカビを防ぐリフォームのアイデア
雨が続くと気になるのがカビ。食品なら仕方なく捨てることができますが、家の中ではそうはいきません。かと言って、強い薬品を使うのは健康への影響が気になります。特にカビが生えやすいのが、常時水が掛かる浴室です。黒カビはもちろん、ピンク色の雑菌が繁殖しやすい状況にあります。これらは、お風呂から出た後、素早くシッカリ乾燥させることで防いでいくことができますが、窓を開けるだけではなかなか乾燥しきれません。そこで活躍してくれるのが浴室換気乾燥機です。
浴室乾燥機は洗濯物を干せるだけでなく、浴室内をシッカリ乾燥させるのでカビやバクテリアの繁殖を防ぐ。寒い日は暖房として使える(TOTO)
浴室換気乾燥機はガス温水循環式と電気式があり、取り付けタイプには天井埋め込み型と壁掛け型があります。どちらがいいかは、今の浴室の構造や給湯器のタイプによっても異なりますので、まずは専門業者に相談してみましょう。暖房や涼風機能もついているので、お風呂の快適度を更に上げてくれる効果もあります。
壁に黒い汚れを見つけたら要注意、カビの可能性が
雨の多い季節、北側の壁や部屋の隅で、クロスと窓枠のスキマや、クロスとクロスの継ぎ目がうっすら黒くなっていたら要注意です。クロスの裏側がカビで真っ黒になっている可能性があります。このカビの原因は、断熱不足による結露です。家具の位置の見直しなどを行い風通しをよくし、また断熱リフォームで結露を防ぐよう対策するといいでしょう。見えにくいカビの発見方法と対策は下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。またクローゼットの中にもカビが生えていることがあります。衣類に白い粉や黒い染みが出ていたら要注意です。クローゼットのカビ対策リフォームは下記でご紹介しています。
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