MR16とは?
写真1. ダイクロハロゲン電球によるレストラン照明
ダイクロイックミラーは一般にランプから放射される熱線の約80%をミラーの後方に逃がすため、照明対象をスポット光で明るくしても対象が熱で変形したり変色したりするリスクが少なくすみます。ミラーの種類によって光の広がりがおもに10℃(狭角)、20℃(中角)、30℃~40℃(広角)と大別でき、照射距離と照明対象の大きさによって適度な広がりが選ばれます。
ハロゲン電球は白熱電球の一種のため演色性にも優れています。当然MR16型ハロゲン電球も照明対象を綺麗な色に見せるため、物販店の商品展示やレストランなどの照明に欠かせませんでした(写真1)。
しかし一方で欠点もあります。それはランプ効率が低いこととランプ寿命の短いことです。MR16型ハロゲン電球のランプ効率はランプの種類によって1Wあたりおよそ15lm~25lmの光量です。このランプを多用している店舗では当然のように電気代の問題を直面することになります。またランプ寿命は3000~5000時間で、一般照明用の電球に比べると長いですが、それでも1日10時間点灯している店舗では1年少々で交換しなければなりません。
そこでLED電球でも電気代が安く、3万時間の超長寿命(寿命が2万5000時間以上のものを言う)のMR16型が開発され、すでに幾つかのメーカーから市販されています。その多くは演色性よりランプ効率の良いものです。
またMR16型LED電球と言ってもMR16型ハロゲン電球と比べ形状が若干異なるものも少なくなく、MR16型ハロゲン電球用器具のなかにはそのまま入らないものもあります。
この度ウシオライティング株式会社から12V用MR16型ハロゲン電球に代替できる高性能のLED電球が発売されました。それが「Superline LED」シリーズです(写真2)。
写真2. 左:MR16型ダイクロハロゲン電球 右:MR16型LED電球
次の項では、演色性に優れたMR16型LED電球「Superline LED」をご紹介します。