貯金100万円なんて無理! ウチの適正な貯金額っていくらなんだろう……
【記事のインデックス】
貯金は給料の○割が適正?……1Pめ
貯金額は一定にならない!?……1Pめ
適正な貯金の裏返しは、適正な支出……2Pめ
支出は5つに分類する……2Pめ
適正な生活水準は、人生の優先順位で決まる!?……2Pめ
貯金は給料の○割が適正?
ファイナンシャルプランナー(FP)として家計の相談をしていると、お客様からは、「貯金はいくら必要ですか?」とか、「収入の何割くらい貯金にまわすのが適正ですか?」という質問をよく頂きます。そう考えると、雑誌などの作り手としては、「貯金は給料の○割」や「貯金○万円」のように、具体的な数字を出した方が、読者の関心を引くことができると思うのでしょう。ところが、残念なことに「貯金は給料の○割」、「貯金○万円」には、あまり根拠が示されていないことが多いのです。「とりあえず、○万円を目指そう!」とか、家計調査などの統計データから、「平均的には給料の○割が適正」といった説明であったりします。ただし、これまで貯金に関心がなかったり、目標を持たずに貯金をしていた人にとって、目標を明示することは大切なことだと思います。
貯金額は一定にはならない!?
貯金額は、夫婦2人だけの時期、お子様の教育費がかかる時期などのライフステージによっても異なりますし、その人のライフプランによっても毎年変わってきます。単純に適正な貯金額は○万円、給料の○割とは言い切れないのです。下の図は、ある30代夫婦の今後10年の未来設計図(ライフプランとマネープラン)です。毎年の家計の収支(予測)が書かれていますが、プラスであれば貯金することになり、マイナスであれば、貯金の取り崩しです。毎年の貯金額は、一定ではなく、プラスになったりマイナスになったり大きく変動しています。そう考えると、「貯金○万円」とか、「貯金は給料の○割」という目標の設定自体に無理があることに気づくと思います。
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