輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入SUVでも2WDモデルがいま人気(2ページ目)

「SUV=4WD」という図式は、過去のものになりつつある。国産SUVは以前から2WDの設定はあったが、輸入車でもコンパクトSUVを中心に2WDが売れているという。SUVなのに4WD。なぜ人気なのだろうか。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


人気の2WD・SUVは?

フォルクスワーゲン・ティグアンリヤ

価格はティグアンTSIブルーモーションが345万円で、4WDのR-Line4モーションが426万円。価格差も当然ながらFF人気に結びついている


今回は、4WDの機能や効果を認めつつも、2WDで十分というニーズに最適なSUVを厳選してお届けしよう。まずは、欧州コンパクトSUVの中で不動の人気を誇るフォルクスワーゲン・ティグアンから。

現在ティグアンは、TSI BlueMotion Technology、TSI BlueMotion Technology R-Line Package、2.0TSI R-Line 4MOTIONの3グレードを展開しているが、前者の2仕様はFF、後者が4WD。

エンジンは1.4LのTSIで、ターボとスーパーチャージャーのダブル過給器と6速DSGを搭載する。150ps/240Nmのスペックとアイドリングストップによる14.6km/LのJC08モード燃費を見ると、こちらが売れ筋なるのはよく理解できる。ちなみに、2.0Lは11.5km/L。

パワー的にはストップ&ゴーの続く街中から高速道路、ワインディングまでシーンを問わず、不足を感じさせることはほぼないし、やや引き締まった足まわりと小気味よく動くフットワークは、SUV的な重心の高さや鈍重さといった、ステレオイメージの影も感じられない。

重箱の隅を突っつけば、6速DSGのフィーリング、とくに低速時の加速フィーリングに、新型ゴルフに積まれている最新の7速DSGと比べるとやや粗さが感じられるという程度で、これも不満といえるものでもない。

ゴルフが新型にスイッチしたので、次期モデルも気になるが来年はなさそうだし、フルモデルチェンジが再来年だとしても、いま手を伸ばしても魅力にあふれていて、商品力もまだまだ高いといえる。

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