輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入SUVでも2WDモデルがいま人気

「SUV=4WD」という図式は、過去のものになりつつある。国産SUVは以前から2WDの設定はあったが、輸入車でもコンパクトSUVを中心に2WDが売れているという。SUVなのに4WD。なぜ人気なのだろうか。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

「SUV=4WD」は過去のもの?

フォルクスワーゲン・ティグアンフロント

フォルクスワーゲン・ティグアンTSIブルーモーションテクノロジーは、全長4430×全幅1810×全高1710mmで、4WDのRライン4モーションよりも全幅が75mmも狭い


ひと昔前までは「SUVといえば4WD!」と相場が決まっていたが、最近はコンパクトSUVを中心に2WDの人気も高まっている。いや、昔からSUVの2WDモデルはあったのだが、メインはあくまで4WDであり、2WDは脇役でしかなかったといえるかもしれない。

CR-VやRAV4は初代から4WDとFFがあるなど、国産SUVの場合はFFのSUVは珍しくもなかったわけだが、最近はフォルクスワーゲン・ティグアンのFFモデルやBMW X1のFRグレードが売れ行き好調というから、SUVだからといって4WDは必須ではないと考えている人も多いのだろう。

実用上は雪国に住んでいるのではない限り2WDでも日常は困らないし、スキーに出かけるにしてもスタッドレスタイヤで大半はこと足りてしまう。もちろん、雪国や山岳地域などではシーンによっては4WDで良かったというのは日常茶飯事。だからレンタカーはたとえヴィッツなどのコンパクトカーでも4WDなのは当たり前だ。

「SUV=4WD」の図式が絶対ではなくなったのは、よく言われるようにSUVがファッションとして成立しているということで、90年代初めを中心としたステーションワゴンブームにも少し通じる雰囲気があるかもしれない。

次ページは、フォルクスワーゲン・ティグアンについて。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます